kazマックスグローバーレッド

燃えよドラゴンのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)
4.0
上半身裸にタイツが似合うのは世界でただ2人、エガちゃんと自己流派ジークンドーを確立したブルースリー。
「考えるな、感じとれ」の名言を生み出した『燃えよドラゴン』が公開された時には既に故人。世界中で伝説になりました。

自分も昔ジークンドーを習っていて練習は普通の格闘技練習とはちょっと違います。用意するのは靴と木拍子と水中メガネ。ブルースリーはチャチャチャダンスのチャンピオンでもあり練習では木拍子でリズムを取り、水中メガネはビルジーという目潰し攻撃の練習で使い、構えは利き手になる右手が前にきて、対人練習ではキックミットを股間に構えて金的攻撃の練習する完全な護身術なので本来試合はないです。

映画用の試合ではさすがに目潰しはないけど、サモハン相手に世界で初めてメディアに出た総合格闘技試合で、これがUFCの原点。当時の分厚いオープンフィンガーグローブを使った事あるけどかなり使いにくく、改良を重ねて今の形になりました。

またブルースリーは世界平和の象徴的存在で、ボスニアでは民族紛争内戦後、町に平和の象徴となる銅像を建てようとした時に、様々な民族が戦った後だから、各民族が自分たちのとこの英雄像を建てようとして揉めた事がありました。そこで「各民族の共通の英雄は?」というボスニアには何の縁もゆかりもないブルースリーの銅像が建って『燃えよドラゴン』はこんなところにまで影響を与えた偉大な映画。その後、酔った若者が銅像破壊してヌンチャクの部位が盗まれたらしいですが…