ユンファ

燃えよドラゴンのユンファのレビュー・感想・評価

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)
4.8
クンフー映画の話で盛り上がると必ずと言っていいほど、「ジャッキー・チェンとブルース・リーどちらが好きか?」という話題になる。
その時、オレは決まってこう答える。

「ジャッキーはもちろん大好きだし、サモ・ハンもユン・ピョウもドニー・イェンもリー・リンチェイもジミー・ウォングも死ぬほど好きだ。
でも、ブルース・リーは別格だ。
ブルース・リーにあって彼らにないもの。
それは美学だ。
正義とは何か。
悪とは何か。
かっこいいとはどういうことか。
なぜ野原ではなく、コロッセオや鏡の間で闘わなければならないのか。
ブルース・リーには美学がある。
彼の中にのみ答えがあり、彼のみが彼の美学を表現し得る。
ジャッキーが万人に受けるマイクロソフトだとすれば、ブルース・リーは少数に熱狂的に支持されるアップルだ。
オレは彼の美学が最高に好きなんだ」

「考えるな、感じろ」
彼以上にかっこいい男を、オレは知らない。
ユンファ

ユンファ