物凄い大傑作も生む時もあるけど(『ムーンライト』『ルーム』とか)、A24ならではともいえる極端な作風。
雰囲気からして大嫌いなトリアーのアンチクライストみたいなのを想像していたけど、そこまで不快にはならない。むしろ圧倒的なロケーションに思わず息を飲むほどの映像美と男性性についての問いかけをテーマにしてる点、女性受けも良かったり。唯一、なんで鹿の死骸を見なければならないのかとも思ったけど。
今だに何故皆同じ顔なのかは解釈はできていないけれど、髪型と体格の違いで意外にも気づきにくいものなのかと驚いてしまった。ここは何役もこなしたロリー・キニアを讃えたい。
言われてみれば生命の誕生こそ奇跡のはずなのに、何で我々は実際を見ると気持ち悪がるのだろうか。不思議な事ではある。
〈余談〉
監督の舞台挨拶にもありがたく出席させていただいたが、割と前列の方に座っていたためか監督と目が合ったような気がする。この時の監督から自分のどこに目が止まったのかが凄く気になる(笑)
