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ICE ふたりのプログラムのわるたのレビュー・感想・評価

ICE ふたりのプログラム(2018年製作の映画)
3.6
アレクサンドル・ペトロフ目当てで鑑賞。
いやあ華があった。
破天荒なキャラを魅力的に演じていた。
君だって十分スターよ、と思いつつ見ていた。

昭和の少女漫画のようなスポ根恋愛ストーリー。
唐突に挿入される歌のシーンに困惑しつつ、ベタな王道展開を楽しめた。

フィギュアにアイスホッケーから参戦、という異種格闘技戦みが
川原泉の『銀のロマンティック…わはは』を思い出させた。
(フィギュアに挑戦するスピードスケート選手が登場する)

世界情勢を受けて公開が延期されていたけれど
劇場で見られてよかった。感謝。

他のユーザーの感想・評価

2018年に製作され、2020年には続編も公開されているらしいです。ロシア映画というのをぬきにして恋愛物ですが実際には有り得ない展開ですが、楽しめました。
戦争行為は駄目ですが、スポーツやエンターテイメントに携わる方々には罪は無いと思います。
アレクサンドル・ペトロフが出てるというだけで観た映画だったが意外と面白かった。
メインの二人続投で続編も製作されている。

ロシア映画だからなのか?1日1回しか上映してないし、ポスターは掲出されてなかったけど。

スケートに目覚めた少女がスターダムにのしあがる話かと思いきや違うのね。
これはそのスターダムからの予期せぬ転落と復活、しくじりアイスホッケー選手との友情を越えた交流を描いていた。

スター選手に見いだされ頂点を極めた後だけに、その後の困難から再度登りつめるには相当なハードルが。

アレクサンドルが演じるサーシャの「身体能力はピカイチだがダメキャラ」がとてもよくて、憎めないキャラなんだな。
世界的有名スケーターは自身の栄光のためだけに人と接し、糧にならないと思えば切り捨てる無情キャラ。
その対比がベタだがいい。

ナージャの心を開いていく無邪気で明るいサーシャ。

クライマックスはまさかの形となるが、あれもちゃんと理由付けされてるしね。

スポーツエンタメとしてシンプルに面白かった。
まさ

まさの感想・評価

3.7
ロシア映画だということで、抵抗が全くなかったと言えば嘘になる。時間にあう作品を見渡して、興味を持てた作品を素直に見ようと思い、鑑賞。急に演者が歌い出し、ミュージカル要素が盛り込まれた作品であることに気づいた時には、自分が興ざめしてしまうことを覚悟したが、なんとか許容範囲だったらしい。ストーリーの方は、苦労する幼少期を乗り越え、掴みとる栄光、そして挫折と転落、そして愛の力で…。というスポ根ものと恋愛もののダブルで王道もの。しかも、そんなことあり得ないでしょ、という突っ込み付き。それでも、というかだからこそ楽しめたのかもしれない。特徴的なキャラ設定に、コミカルさとしんみりさと緩急のある演出で、笑いもありつつ、終盤はしっかり心が揺さぶられた。あらゆる国の映画も抵抗なく見ることができる、そんな平和な世界を望みたい。
アラビアンナイト
逆転のトライアングル
ワース

いくつか他に見たい映画がありましたが、何となく本作を選択。
なんかお疲れモードなのです😏

ポスターみてみて。
エターナル・サンシャインのような美しいそれに惹かれてが鑑賞動機。
そして恐ロシア映画。

舞台がロシアで、そこのフィギアスケート…。現実にはかの国のソレも含めて色々と取り沙汰されていますが…多くは語らない。

雑なあらすじは、
怪我したフィギアスケーターが
(ここに至るまでが別のドラマなり)
アイスホッケー選手の
(なかなか出てこない)
助けを借りて再起するお話
(これがメイン)
かつラブストーリーなのでした
(でなくてこっちがメイン)。

ロシアのフィギアスケーターのヒロイン役なんできっと妖精のような女優かと思いきや案外普通のおぼこい感じの子、そしてメインのアイスホッケー選手は、T34の隊長!なんつうか泥臭い。

で、ミュージカル映画でした。
なんかそのシーン(歌)はマサラ映画のよう☺️
で、コメディを想像してましたが笑いなし。

ポスターのようなロマンチックなキラキラした映画を期待したらば、少し違ってなんだろ案外がっしりスポ根て感じで、
でもラストの記者のインタビューを受けての
最後の彼女の台詞とキスが王道、

もう復活してるわ、
次は勝利を目指すだけ。
フィギュアスケートに人生をかけた女性を描くロシア映画。

アイデア先行型で、脚本や演出が追いついていない印象。

正直、観ている方が恥ずかしくなるレベル。

あまり言いたくはないが、久々に「早く終わってくれ」と思ってしまった(笑)

コレは駄作と言うべきか?珍作というべきか?
それが問題だ。
たけ

たけの感想・評価

2.5
ロシア映画なんだけど、貧困な地域から栄光を掴みかけて掴みきれないアイスフィギュアを題材にした映画。
女性のコーチが実在しそうな雰囲気だし、途中で挟まれるオペラ風の演出も笑える感じ。
正直今のタイミングでロシアの映画って思うけど、文化面全てを排除することもないと思うし、排除することで孤立させるとか、ロシア自体が多様性を失って戦争邁進するのも違う気がしている。かといって、自分がどうするのが正しいのかわからないですけど。
ちなみに明らかにb級映画なので、ご注意を。また、2018年制作映画なので進攻前なんですね。
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わるたさんが書いた他の作品のレビュー

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3.8

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これは他人に薦めづらいw
絵面のシュールさに困惑。
俺たちは何を見せられているんだw
しかし謎の感動は確かにあるのが判断に困る。
まさかちょっと泣くとは思わなかった