Jun潤

野獣の血のJun潤のレビュー・感想・評価

野獣の血(2022年製作の映画)
3.2
2023.01.23

予告を見て気になった作品(たしか)。
もう僕の中では評価&期待値爆上がりの韓国発サスペンス。
今までは警察ものが多かったですが、果たしてあちらのヤクザさんはどんなものか。

1993年、春、釜山の街・クアム。
海水浴場と観光ホテルしかないこの街で、利権を巡って陰謀が計られつつあった。
ヒスはソン社長の元で、力や凶暴性を持つ人たちを相手に交渉をしていたが、心の中では、恋人のインスクとともにペンションを経営することを夢見ていた。
戦争に発展しかねないほど激化していく争いは、彼らの運命をどう変えていくのかー。

んー、あまり期待通りではなかったかも。
ヤクザものという認識だったこともあり、日本らしいヤクザを想像してしまっていましたが、韓国のヤクザなのか、そもそもヤクザと言えるのかわからない、どちらかというと企業同士の裏での手の回し合いの印象が強めに残りました。
クライムやアクション、サスペンスというよりはノワールな感じ。

分かりやすい利益やゴールがあるわけでも、その手段も明確にされていないように感じたため、分かり辛い単語の理解や、似たようなおじいちゃんの区別など、少々頭がついていかなくなりました。
その上ヒスのドラマ成分も合間に挟んでくるものだから、そっちに感情を持っていくと思考がもうてんやわんや。

演技や映像がどうなるか未知数ですが、やはり日本人俳優の方が馴染み深く見分けがつくため、韓国映画の道のりはまだまだ険しいなと再認識。

前半の印象の方が強めに残っていますが、ビニール袋を被せて殺害するシーンの不気味さは半端なかったですね。
日本だけでなく他の作品の殺害シーンと比べても頭一つ出ているような、こちらに迫ってくるような窒息感がありました。
Jun潤

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