明石です

チャイルド・プレイ2の明石ですのレビュー・感想・評価

チャイルド・プレイ2(1990年製作の映画)
4.2
やっぱりチャッキーの面白さは唯一無二だった、、

前作で生き残った主人公アンディの母親が「人形に乗り移った殺人鬼に襲われた」という意味不明な幻覚に囚われ、精神病院に入れられてしまい笑、アンディが里親に出されるところから物語は始まり。そして修理されたチャッキーが、彼に乗り移るべく帰ってきた!衰えない良作っぷりに歓喜しながら鑑賞しました。

里親に出されたアンディが、幻覚を見がちな精神の不安定な子供(チャッキーが僕の魂を乗っ取ろうとしてるんだ!)として警戒されてるという設定がそもそも面白くて、何を言っても信じてもらえず、周囲の人たちが死んでいくのに手の打ちようがない。良識ある大人の前ではチャッキーはただの人形として微動だにしないので、彼に疑いが向くことはなく、代わりにアンディが精神を病んだ子供殺人鬼と疑われてしまう。

初代チャイルドプレイを観たのはかなり昔な気がするのだけど、この心理的に追い詰められてく感じが醍醐味だったなと思い出す。前作と同じ監督&脚本で、なおかつ同じ俳優が主人公というだけでも続編としては期待が高まるのに、それをちゃっかり超えてる(少なくとも1作目に劣らない出来を維持してる)の凄いよ。そしてチャッキーの製造工場でバトルする終盤のシーンでは、セットの凝りっぷりに驚く。山と積まれた人形入りケースに、子供の夢を具現化したようなカラフルでイマジネーション豊かな工場ライン。どれだけ予算かかってるんだろう、、シナリオもセットもSFXも全てパワーアップして帰ってきた続編に大満足です。

あと本作の素晴らしいところは、里親先でアンディのお姉さんになるカイルの存在だと思う。里親先を何度もたらい回しにされてきた過去から、打たれ強い性格に育ち、他人に無関心に見えて実は弟への愛情を隠しきれない彼女は、アンディを守りチャッキーをしばく笑。ベルトコンベアーで運ばれてくチャッキーに中指を立てる終盤のシーンは格好よすぎて惚れそうになったよ、、ラストの台詞「家に帰るわよ」「どこにあるの?」「さあ、何処かにあるんじゃない?」も痺れた。

私もカイル姉さんみたいな強い女性に守られて育ちたかったぜ、、アンディ羨ましい。チャッキー人形はいらないけどね。まあ1体くらいならあってもいいけど。
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