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チャイルド・プレイ2のRのレビュー・感想・評価

チャイルド・プレイ2(1990年製作の映画)
3.8
これも幼少期に何度も見た映画。前回ボロボロになったチャッキーが見事新品に生まれ変わるオープニングクレジットは、幼少期の私の潜在意識に深く刻印されたのでしょう、懐かしくておおーーー!!!てなりました。淡々とクリーニングが行われ、新しい部品を取りつけられるのを見ながら、一体チャッキーの魂はどの部位に宿っているのだろう、と考えたりする。主人公のアンディは前作で人形に襲われたということを結局誰にも信じてもらえず、おかんは同じこと言ってたために精神病院に送られ、孤児院で暮らすアンディをある家族がひと時引き取ってくれることに。その家庭にはもう一人孤児の女子カイルが暮らしてる。これを見ながら、アメリカ人というのは、こういう慈善活動において日本人より断然高い積極性を持ってると思われるが、やはりクリスチャン的なバックグラウンドが大きく影響しているからだろうか、とか考えたりする。このカイルという姉ちゃん、幼少期のボクの憧れの対象やったこと思い出したわ。いま見てもすげーいいキャラ。この子がいることで映画全体の魅力が上がってる。悲しい境遇に潰されないよう世界に抵抗し、自分だけを信じて頑なに生きてるカイルは、アンディにだけ心を開き、仲良くなっていく。その様子を見てると何とも優しい気持ちになるね☺️ そんな彼らに襲いかかる邪悪なチャッキー!👹 2作目にもなるとジワジワ恐ろしさを演出する必要がないので、最初から表情も行動も悪辣さが大幅にアップ笑 可愛げないわ下品やわ殺し方ショボいわ、ほんとにすばらしい。うん、人間は木製の定規ではそう簡単には殺せまい、てか、ふつうに逃げろやババア。チャッキーがどこから出てくるか分からない演出が何度かあるけど、チャッキー自体が怖くないのでまったくハラハラしないという問題がアリ。けど、カイルがゴミ箱に捨てるシーンとかはいいですね。本作の圧巻はやっぱ最後のグッドガイドール工場。たくさんの人形がベルトコンベアーで形作られていくのを見るとワクワクするし、目を嵌める装置とか、スーパーマリオのドッスンみたいなハラハラがおもろい。最後のぐちゃぐちゃチャッキーはザフライみたいで楽しいし、ちっちゃい子がさまざまな残虐行為にさらされ、大人しく身体を明け渡す覚悟を決めて目を閉じたるとこキュンとくる、逆に報復する側になり、残忍にチャッキーをドロドロにしていく流れは大変に愉快。この試練を通してカイルとの強い絆ができる嬉しさはなかなかジーンとくるものがある。どう考えても恐怖演出とかは1の方がステキだが、かるーく見る分には2のほうが魅力が高いと思った。
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