ヴレア

月の満ち欠けのヴレアのレビュー・感想・評価

月の満ち欠け(2022年製作の映画)
3.3
何故この主人公の周りでだけやたら"生まれ変わり"が発生するのか。それともあちらこちらで発生している事象なのか。そこは謎ではあるが、生まれ変わりという考え方自体は仏教の教えにある事だし、インド映画でも定番のジャンルなので、特に珍しくは無い。
それをラブストーリーや家族愛の物語に絡ませる事でちょっと不思議で切ないような話になっている。

事前に原作も読みましたが、映画の方がテンポが良い上に分かりやすい悪役の存在などもあって、よりドラマティックに展開していた。
原作はどちらかというと、謎を提示しつつ読者にも考えさせるような話になっていたのだが、映画ではこれはもうこうなんだと決めつけられてしまうのであまり想像の入る余地が無く、そこは少し退屈に感じられた。
ある人物が死ぬ要因等も、原作ではフワッとしていたが、映画では原因がはっきり示されているので、全然違う感情にさせられた。
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