ひめ

LOVE LIFEのひめのレビュー・感想・評価

LOVE LIFE(2022年製作の映画)
3.5
テーマも着地点も好みだった
人間という生き物は本当に複雑
大なり小なり皆仮面を被って生きている
なにか大きな事が起こることで剥がれる仮面現れる本性、家族だろうと血の繋がりがあろうとなかろうと、他人は所詮他人なのだという孤独
私自身がコロナ禍で痛感したことでもある
裏と表、なるほどオセロ
義母と義父の変化がとても人間的で好き
夫がわかりやすくクソなんだけれど綺麗事だけでは生きていけないのはそうだしそれでも誰かが隣にいることは支えにもなるしそうして明日を生きていくということを想う

人生ベスト級に好きな映画『メランコリア』を思い出した

他のユーザーの感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

全員クソみたいに自分勝手。
元カノとキスしてるとこ見て、クソ旦那しねよってイライラしたけど、旦那も旦那で同情する。

息子の結婚式に参加して喜んでる元旦那みて、あんなにわんわん一緒に泣いて分かり合えた気がしてたけど、たった1人の息子を失った私の悲しさはこいつには一生分からないわって絶望してる顔に見えた
だいき

だいきの感想・評価

4.0
2022年公開映画144本目。

人生は引き返せないオセロのよう。

『歓待』、『淵に立つ』、『東京人間喜劇』、『本気のしるし』と人間の裏表をオセロゲームのように描き、部屋の中で白黒共存する世界を描いてきた深田晃司監督。
本作は幸せな雰囲気から一転、二転、三転、オセロの得意な息子が不慮の事故で死ぬ。
オセロ盤はそのままに団地の部屋に残され、くるくると白黒に反転するオセロが息子の死によって動くことがなくなったと同時に、今度は人間関係がオセロのようにくるくる反転し始める。
人生は不確かで曖昧なまま進むことの連続で、恋愛なんてその最たるものの一つ。
結婚してるけど不倫する、傍から見れば仲良しカップルだけど実はどちらかが(もしくはどちらも)浮気をしている、恋人はいるけど過去の恋愛を引きずっているなど。
人間の心は不安定であることを冒頭から醸し出している。
近年の邦画及び韓国映画の精鋭たちのエッセンスが凝縮されたような映画だった。
人間の弱さのリアルを表現した映画だと感じた。微妙な共依存の関わり合い。おそらく最後は何も変わっていないが、いろいろなことを通り過ぎただけ。それが乗り越えたということなのだろうか?タイトルからは最もヒューマンドラマかと思いきや。。。木村文乃の演技が上手かった。
Mila

Milaの感想・評価

4.0
木村文乃の演技が良かった。ろう者の俳優、砂田アトムがろう者を演じることで、その設定にリアリティがあった。
キャラクターそれぞれの立場の思いが丁寧に描かれ、表現されていた。
愛すること、家族になること、愛を失うこと、愛する人を失うこと…悲しみとどう折り合いをつけるかは、その当事者にも分からない、やるせないものだ。
ハッピーではないが、観て良かったと思える映画だった。
え、なんだろ木村文乃の演技に違和感しかもてなくて入り込めなかった.
山崎紘菜ちゃんの役はハマってた気がする.
あと、山崎紘菜ちゃんが私やっぱり行けない、って言って逃げ出すシーンで2人とも陸上部です、のくだりが面白くて思わず声出た笑
全体を通して、なんか2人に愛があったはずかと思いきやなかったのかなんなのかイマイチ伝えたいことが伝わらなかった.
これまでのこと全部ひっくるめて生きていくことが人生だと思わせてくれる作品

単純な浮気とかそんなところじゃない、行ったり来たりの人間らしい感情部分の描き方がとても良かった
hanako

hanakoの感想・評価

3.0
息子を連れて再婚した妙子。ある日起こる悲しい事故から少しづつ心がすれ違い始める。

ここまで嫌な気持ちになる作品は久しぶりかも。出ている人みんな嫌いだし最後に何も残らない。
誰も信じられなくなるし愛そのものが分からなくなる。もう観たくない作品でした。

わたしは 大切な人と
目を合わせて 話せているだろうか
と 問いかけたくなる作品

公開を待った甲斐があった

Love Life
改めて名曲
fky

fkyの感想・評価

4.0
じわじわと余韻で好きになる。あの木村文乃さんの佇まいがひたすらに愛おしい。何度も見たい訳ではないがある種いろんなことがフリになっていて、ショッキングなシーンも冷静に見たほうがいいのかもしれない。

あの団地の部屋の絶妙な奥行き感。なぜか禍々しい緊張感。人の家に来た時にお父さんならずとも「そろそろ帰ろうか」と言いたくなる圧迫感がある。

永山絢斗がお湯に顔をつける所の、半端ない緊張感。そして木村文乃はまた違った行動に出る。冒頭で衝撃的なことが起きるので残りはセラピー的な話になると思ったが(「ルーム」的な)、「本気のしるし」さながらの突飛な展開でロードムービー化していき、ああ、ここで辿り着くのかというポスターアートの「黄色風船」が浮かぶ。母なる証明よりも更に一歩深いところまで到達したダンスシーンが繰り広げられる。

それぞれが完全に普通の人なのにドラマが起きるのが深田流のシチュエーションサスペンス。「淵に立つ」より更に洒落にならないが、胸糞というのは安易すぎる。

そしてラストカットが印象的な映画。「家族ゲーム」さながらのロングショットじゃないだろうか?
映画祭にて深田監督のトーク付きで鑑賞

登場人物全員関わりたくないタイプの人
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