hanako

LOVE LIFEのhanakoのレビュー・感想・評価

LOVE LIFE(2022年製作の映画)
3.0
息子を連れて再婚した妙子。ある日起こる悲しい事故から少しづつ心がすれ違い始める。

ここまで嫌な気持ちになる作品は久しぶりかも。出ている人みんな嫌いだし最後に何も残らない。
誰も信じられなくなるし愛そのものが分からなくなる。もう観たくない作品でした。

他のユーザーの感想・評価

人間の弱さのリアルを表現した映画だと感じた。微妙な共依存の関わり合い。おそらく最後は何も変わっていないが、いろいろなことを通り過ぎただけ。それが乗り越えたということなのだろうか?タイトルからは最もヒューマンドラマかと思いきや。。。木村文乃の演技が上手かった。
Mila

Milaの感想・評価

4.0
木村文乃の演技が良かった。ろう者の俳優、砂田アトムがろう者を演じることで、その設定にリアリティがあった。
キャラクターそれぞれの立場の思いが丁寧に描かれ、表現されていた。
愛すること、家族になること、愛を失うこと、愛する人を失うこと…悲しみとどう折り合いをつけるかは、その当事者にも分からない、やるせないものだ。
ハッピーではないが、観て良かったと思える映画だった。
え、なんだろ木村文乃の演技に違和感しかもてなくて入り込めなかった.
山崎紘菜ちゃんの役はハマってた気がする.
あと、山崎紘菜ちゃんが私やっぱり行けない、って言って逃げ出すシーンで2人とも陸上部です、のくだりが面白くて思わず声出た笑
全体を通して、なんか2人に愛があったはずかと思いきやなかったのかなんなのかイマイチ伝えたいことが伝わらなかった.
ひめ

ひめの感想・評価

3.5
テーマも着地点も好みだった
人間という生き物は本当に複雑
大なり小なり皆仮面を被って生きている
なにか大きな事が起こることで剥がれる仮面現れる本性、家族だろうと血の繋がりがあろうとなかろうと、他人は所詮他人なのだという孤独
私自身がコロナ禍で痛感したことでもある
裏と表、なるほどオセロ
義母と義父の変化がとても人間的で好き
夫がわかりやすくクソなんだけれど綺麗事だけでは生きていけないのはそうだしそれでも誰かが隣にいることは支えにもなるしそうして明日を生きていくということを想う

人生ベスト級に好きな映画『メランコリア』を思い出した
これまでのこと全部ひっくるめて生きていくことが人生だと思わせてくれる作品

単純な浮気とかそんなところじゃない、行ったり来たりの人間らしい感情部分の描き方がとても良かった

わたしは 大切な人と
目を合わせて 話せているだろうか
と 問いかけたくなる作品

公開を待った甲斐があった

Love Life
改めて名曲
fky

fkyの感想・評価

4.0
じわじわと余韻で好きになる。あの木村文乃さんの佇まいがひたすらに愛おしい。何度も見たい訳ではないがある種いろんなことがフリになっていて、ショッキングなシーンも冷静に見たほうがいいのかもしれない。

あの団地の部屋の絶妙な奥行き感。なぜか禍々しい緊張感。人の家に来た時にお父さんならずとも「そろそろ帰ろうか」と言いたくなる圧迫感がある。

永山絢斗がお湯に顔をつける所の、半端ない緊張感。そして木村文乃はまた違った行動に出る。冒頭で衝撃的なことが起きるので残りはセラピー的な話になると思ったが(「ルーム」的な)、「本気のしるし」さながらの突飛な展開でロードムービー化していき、ああ、ここで辿り着くのかというポスターアートの「黄色風船」が浮かぶ。母なる証明よりも更に一歩深いところまで到達したダンスシーンが繰り広げられる。

それぞれが完全に普通の人なのにドラマが起きるのが深田流のシチュエーションサスペンス。「淵に立つ」より更に洒落にならないが、胸糞というのは安易すぎる。

そしてラストカットが印象的な映画。「家族ゲーム」さながらのロングショットじゃないだろうか?
映画祭にて深田監督のトーク付きで鑑賞

登場人物全員関わりたくないタイプの人
nam

namの感想・評価

3.9
この人なら自分をわかってくれる
自分だけがこの人を守ってあげられる
そんな勘違いを言い聞かせて人は生きている
それより目の前の人の目を見て話そうぜっていう映画だった。
映画祭で深田晃司監督のトークセッション付きで鑑賞。
早口で捲し立てるように喋る深田監督の人間味が愛らしかった。
日本で暮らす韓国手話の旦那なんてどこで思いついた設定なんやろかって思ったけど、それは必然で
「なぜろう者の方が登場するのかではなく、8本も長編映画を撮っているのに、なぜろう者が登場しなかったのかを問うべき」と言った深田監督は素敵だった。
自分に近いもので描くこと、知らないものは簡単に描くことではないけど
世界的に評価される映画監督となったからには描かないといけないことというか、近くにいけるものには近づこうとする姿勢が、さらに今後の映画も期待。
終始ずーんってくる感じはほとんど「淵に立つ」だった。是枝監督の言う「万引き家族」と「ベイビーブローカー」が"双子"というのと同じように
深田監督の「淵に立つ」と今作は同時期に本を書いたり企画作ったりしてたとゆーこともあってテーマが似てる。
とゆーより、今作は20年くらい前の矢野顕子さんの歌から着想を得たということだったのもあって、しかも今に至るまで結婚とか子供とかなんかそーゆー変化がないからこそとゆーか、変わらない意思で作り続けられたのだと思うと感動。尖り続けてこんな作品を撮って欲しい。
ユウ

ユウの感想・評価

3.0
福岡コ・クリエイティブ映画祭。監督のアフタートーク付きでした。
矢野顕子の『LOVE LIFE』初めて聴きましたが良い曲。前作長編『よこがお』と比べて即興的なテンポのシーンがほとんどなく、とにかく脚本に忠実っぽい、テレビドラマに近い雰囲気にも感じました。
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3.8

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ストー
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