れもん

かがみの孤城のれもんのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
5.0
年末年始の5日間に映画館で観た5作のうちの1作目。

予告編がつまらなそうだったので正直全く期待していなかったが、なんとなく観てみるとかなり良くて普通に泣いてしまった。

原作は辻村深月の同名小説らしい。
彼女が手がけた『ドラえもん のび太の月面探査記』の脚本はあまり好きではなかったけど、今作は素直に感動できた。
やはり小説を書く能力と脚本を書く能力は別物なのだと思う。

主人公のこころが螺旋状の階段を走るシーンでは、同じく原恵一監督の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』のクライマックスシーンを思い出した人も多そう。
可愛らしい絵柄に反して若干えぐい演出には、ただのアニメ映画で終わらせず観客の心に爪痕を残してやろうという監督の執念のようなものを感じた。笑

小学生とか中学生くらいの年齢で観るともっと感動したかもしれない。
ミステリ要素がかなり簡単だったので、そもそもそのくらいの年齢層がターゲットの映画なのだろうと思う。

個人的には高山みなみの「真実はいつもひとつ!」パロディは別にいらなかったかな。笑

【2022.12.29.鑑賞】
【2023.01.12.レビュー編集】
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