マッキー

シャイロックの子供たちのマッキーのレビュー・感想・評価

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)
3.7
劇場公開日に観てきましたぁ❣️

シャイロックとは・・・
シェイクスピアの演劇
『ヴェニスの商人』に出てくる
強欲な金貸しのこと。
シャイロックのように金に心を
奪われた銀行員たちのことを
〝シャイロックの子供たち〟と
揶揄してるようです。

池井戸作品は大好きで
同名タイトルのWOWOWドラマも
鑑賞済み♡原作ともドラマとも
違う作品になる!とのことで
楽しみにしてました✨

阿部サダヲさんは大好き❤
池井戸作品には合わないかな、
とも思ったけど、ちゃんと
サダヲ節でありながらも
マッチしてて、キャラ的には
ハマってたし面白かった😁

地味さや重さのある物語な
だけにサダヲさんのキャラが
盛り立ててくれてました✨

その他のキャストとキャラも
みんな一癖二癖あって面白い❣️
上戸彩ちゃんや蔵之介さんの
役所が"少しだけ"新鮮だったり、
【★ネタバレで↓】

何より橋爪さんの胡散臭い感じ
がまたハマってて面白かった✨

玉森くんは控えめな役所で
控えめな演技がとても良かった✨
でも地味な役でもあるので、
華のある彼には少し役不足にも
感じました。玉森くん目当て
だとちょっと物足らないかも…

物語は倒叙ミステリの形を
取りつつ、騙し合いの
コンゲームのような構成で
良かったとは思います。

ただ…

なんとなく淡々と進む物語、
盛り上がりに欠けた感じもあって、
騙し騙されたりする物語で
ありながら全般的に演出が薄い
ような…さらには音楽演出も
静かな感じ・・・

まぁ、あのシーンはとても
スリリングでしたが(..›ᴗ‹..)💕
【★ネタバレで↓】

池井戸作品に期待する
"巨悪に立ち向かう描写"とか
"やっつけてスカッとJapan!"
みたいなのが、他作品に
比べると控えめな印象でした。

その反面、
お金に翻弄され惑わされる
人達の描写や、いつどこで
誰でもがお金に魂を売る怖さは
ドラマ版よりも本作の映画の方が
恐ろしく感じたしエンタメ作品
としては十分楽しめました✨

ただ展開や構成も含めて
自分はドラマ版の方が好きかな♡
まぁ、先に観た方が好きになる説
ありますけどね😅

…まぁ、小説版の展開もまた
面白そうでそっちも観てみたい❣️

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【以下、ネタバレ】

















●【キャストとキャラ】
◉忍成くんのキャラは強烈
 でした…😨ストレスで
 壊れてしまった行員…😱
・目の当たりにした営業課長
 (渡辺いっけい)もあまりの
 ショックに狛犬への挨拶を
 つきあってしまう描写は
 滑稽ながらも恐ろしい…

◉木南晴香さんのお局感😁
 結構ひどい嫌がらせだったけど
 西木に迫られて白状する所は
 ちょっと素直で可愛いって
 思っちゃった…‍😅(メッ🙅 笑)

◉杉本さんのパワハラ役は
 ドラマ版の萩原聖人さんの方が
 強烈だったので、ちょっと
 比べてしまいました💦

◉蔵之介さんはいつもながら
 クールで博識な感じ。でも、
 金に目が眩んで銀行の金
 盗んで競馬に使って
 当たって返して😁
 ギバちゃん(支店長)に
 見つかって弱みを握られてて、
 珍しくちょっと小物な感じが
 新鮮でした😁

◉上戸彩ちゃんもいつもながら
 ハキハキしてて芯の強い女性、
 て感じ。でも100万円消失犯人
 として疑われ責められて
 泣いちゃう姿は…まぁ、
 ドラマ版観ちゃってるので、
 西野なぁちゃんの方が
 マッチしてたとは思うけど、
 これはこれで新鮮でした✨
・どちらも可愛くて好きですが💕
 
◉橋爪さんがめちゃくちゃ
 胡散臭い代わりに、柄本さん
 が珍しくそれほどアクの強い
 役でもなかったのは新鮮😁
・まぁ、クセのあるおっちゃんに
 変わりはないし、味のある
 いいおっちゃんでした😁


●100万円消失犯人として
 佐藤隆太さんを先に提示
 する倒叙法でありながら、
 実は黒幕にギバちゃんと
 橋爪さん、ということが
 後々明らかになる流れは
 面白かったです✨
・ま、そこもちょっと演出
 薄い気もしたけど…😅


●ギバちゃんと橋爪さんに
 倍返し❣️普通コンゲームもの
 って、視聴者にさえプランを
 隠す構成が多い中、今回は
 サダヲさんと柄本さんの
 計画が鑑賞者にはダダ漏れ😁
・でもその分、成功させるには
 バレちゃまずいポイントや
 キーマンの存在があって…
・不動産取引シーンはこちらまで
 固唾を飲むほどスリリング😱
・柄本のおっちゃんが借金多い
 せいで決済までに時間かかり
 過ぎるし🤣
・緊張と笑いがあって
 面白かったです 笑


●ラストは北川ちゃん(上戸彩)
 視点で、西木が銀行辞めて
 連絡がつかない、とのこと。
・ドラマ版や小説でも"西木の失踪"
 はあったけど、映画版では
 この件り、結構あっさり。
・最後に北川ちゃんがちょこっと
 見かけてるし。。。
・西木のその後が描かれることも
 ありませんでした。
・小説版では失踪と共に
 【西木黒幕説】が浮上する
 ようで 小説も読んでみたいけど、
 映画では完全に西木の
 詐欺計画劇でしたしね…💦


◉金に困っていた西木は
 倍返しの詐欺で儲けた金で
 借金完済‼️
・"いい人"で終わらない描写は
 原作寄りで面白かったし、
 キャッチコピーにもある
 "金か、魂か。" 状況によって
 善悪両方の側面を併せ持っている
 人物像をサダヲさんが見事に
 ポップに演じていて、とても
 面白かったです💕
マッキー

マッキー