試写会にて鑑賞。初の試写会で吉田恵輔監督の作品を見れるなんて嬉しい。
個人的には『空白』以上に好き。
映画の熱量に圧倒されてしばらく頭が沸騰したようにくらっときた。面白かった。
ひたむきに奉仕する中年男と憂き目を見ない底辺ユーチューバーのちょっとほろ苦い青春ラブコメディであって欲しい、と思ってたけどやっぱりそれだけでは終わらなかった。
岸井ゆきの演じるゆりちゃんがもう…
若葉竜也さんのクソ人間演技が死ぬほど光ってたので見てほしい。笑っちゃう。
善意や見返りってなんだろか、少し前から一般に膾炙してる『神』というワードの欺瞞性について考えさせられた。神なんかいない!笑
前作『空白』とはまた対照的な、尻上がりに収まりを知らず増していくヒリヒリ感が恐ろしくも魅力的。鋭い言葉とユーモアによって人の内面や欺瞞を抉り出す吉田監督の真骨頂。吉田監督の映画を見てるといつと途中で、もうこんな人間が蔓延ってるのは社会の責任では…?と社会の異常性なんかに目を向けさせられるから凄い。自然と笑えるユーモアを交えつつ社会を映し出すドラマを作れる人がどれだけの数いるんだろう。人間関係のあまりの酷さに笑えてくるシーンが、いつもながら最高だった。
僕にはドストライクでした。
細かい演出についてもほんと最高で書きたい所があるけどやめときます!