やっと辿り着いた。
『空白』で心を打ち抜かれた吉田恵輔監督作品は、これで4作目。
やっと邦画の口になる時間かな。
コレをジャケ借りする人はいないと思いますが、ジャケと180度違う内容です。
更に言えば、冒頭の15〜20分は面白くない。
本当に吉田恵輔の作品か疑ったよ。
ただ、そこからが凄い。
この前フリが、こんなにも有効的でムダがなかったのかと。
この計算された“起”から“承転結”まで完璧な展開だったと思う。
最初は、この主演がムロツヨシと岸井ゆきのである必要性を感じなかったのに、中盤以降はこの2人以外に考えられないほど見事な配役。
それを演じ切った2人の演技が素晴らしかった。
脇役も非常に効果的。
栁俊太郎と吉村界人は、どんな作品でもその色に馴染む。
しかしなんと言っても若葉竜也。
どんな社会にも1人は居そうな最低なヤツを、見事に演じてたよ。
やはり吉田恵輔監督はすごい。
次の作品も楽しみでならない。
あと、毎回思うけど、タイトルのセンスが抜群なのよ。
