Amazonオリジナル作品。正直言って観る前からそんなに面白く無さそうと思ってしまっていたけど、やっぱりあまり面白くなかったです(笑)アマプラホラーによくある、痒いところまで手が届かないもどかしい感じなんなのだろう。
歴史ある一流大学を舞台に3人の黒人女性が自分の居場所を見つけようとする。新入生のジャスミンは入学してから得体のしれない嫌がらせを受けるようになり、過去に大学で自殺した黒人生徒との関りを疑うようになる。
俗にいう人種差別系ホラー(と言っていいのか)のような趣の作品。だが、前半の展開からそれこそ『ラストナイト・イン・ソーホー』みたいなものを少し期待してしまっただけに、後半の失速がえげつなかった。
ホラーとしての描写よりも多様性を標榜する白人権力者たちが上から目線で黒人を初の学長や要職に任命したりと得意になっている様子の嫌らしさが印象に残る。ホラーテイストをばっさり切ってこちらをメインにした方が分かり易かった気がする。
『17歳の瞳に映る世界』の従姉妹役だったタリア・ライダーちゃんが可愛い。主人公のルームメイト役で登場、今回はちょっと性格が悪いけど推せる。前半でどこかへ旅立ってしまうので、後半のよく分からない展開ではその寂しさを埋められなかった。