◆あらすじ◆
清沢賢二(窪田正孝)は家族のために家全体を暖める暖房設備や一つの端末で全てを管理できるシステムを備えた「まほうの家」という住宅を購入する。しかし、その住宅に住み始めてから賢二や妻のひとみの周囲で不可解な出来事が起き始める。
◆感想◆
新居を購入したことで不可解な出来事に遭遇する家族を描くストーリーとなっており、主人公の賢二に多くの設定が盛り込まれていて、興味を惹く内容になっていました。また、登場人物も限られていて理解しやすいと思いました。
主人公の賢二は妻のひとみ(蓮佛美沙子)や娘2人を大事にする良き父親の一面と不倫をしている駄目な男の一面があり、何か秘密を抱えているような雰囲気を醸し出していました。また、兄の聡(窪塚洋介)が精神的に病んでいたり、フラッシュバックで暴力を受けるシーンが序盤から挟まれており、その過去にも秘密がありそうで、その点も興味が湧きました。
賢二の家族が新居に住み始めてから、不倫相手に不倫の証拠となる動画が送られたり、住居購入の際にトラブルとなった住宅会社の社員が死亡するなど、賢二の周囲でトラブルが起こり始め、また、妻のひとみが新居に何者かの存在がいて監視されているように感じ始めます。特に賢二に関わる人物が亡くなっていく展開は、賢二が警察に睨まれることになり、少しずつ不安な要素が賢二を包囲していき、観ていて楽しかったです。
終盤になると、しっかりこれまでの伏線が回収されていくとともに狂気的な展開が待ち受けていて、怖さを感じるものとなっていました。
最後までしっかり楽しめるようになっていて、なかなか面白かったです。
鑑賞日:2024年8月3日
鑑賞方法:Amazon Prime Video