ジョン・ウー監督と俳優のチョウ・ユンファの名を世に知らしめた「香港ノワール」金字塔的作品は、香港警察と国際ニセ札組織の対決を兄弟の反目と絆、男の友情を背景に、現在も色褪せることなく、パワフルに熱くアクションドラマを繰り広げる。
香港マフィアの幹部であるホーと相棒マークは強い絆で結ばれていたが、ホーの弟キットが兄の仕事を知らないまま警察官となったので、ホーは弟の為に足を洗うことを決意する。
ホーは最後の仕事として台湾での取引きに臨むが、相手組織の裏切りにあって逮捕されてしまう。
マークは、ホーの仇をたった一人で敵組織に乗り込んで果たすが、自らも足に大怪我を負ってしまう。
3年後、ホーは刑期を終えて出所したが、彼を巡る状況は一変し、ホーも相棒のマークも既に “過去の人”扱いになっていた。
ホーは、逮捕される前後で起きた或ることで弟キットから蛇蝎の如く嫌われ、益々堅気として生きようとするのだが、過去からのしがらみから抜け出せず、いつしかマーク共々、戦いへと巻き込まれていく。
ジョン・ウー、ツイ・ハーク、チョウ・ユンファ、レスリー・チャン、ティ・ロンら香港映画界を代表する才能が結集した本作は、日本初公開から35年経ても、スローモーションを駆使したスタイリッシュなバイオレンスや、切れの良いガンアクションは今観ても古びないし、溢れる男臭さにシビレテしまいます。
