にっきい

男たちの挽歌 4Kリマスター版のにっきいのレビュー・感想・評価

3.0
オリジナルの製作会社(多分"新藝城影"とかそんな名前)のロゴがカロルコそっくり。

香港ノワールの原点と言われる作品。
当時はこう言うジャンルが好きじゃなくて見てませんでした。

犯罪組織の元幹部の兄と警官の弟の話し。
大昔TVのインタビューでジョン・ウーが「『多羅尾伴内』を演じた小林旭が自分のヒーローだ。いつか小林旭と仕事をしたい」と言ってたんですが、それを自分なりに映画にしたのが今作なんでしょうか。
"香港の顔役"と恐れられるホーは、兄がヤクザだと知らず警官になる事を夢見る弟のためにカタギになる事を決意する。
しかし最後の仕事のつもりで訪れた台湾で罠にハマり逮捕され、敵討ちに行った親友のマークは足を撃たれ一線から退き落ちぶれてしまう。
3年後出所したホーはタクシー運転手としてやり直そうとするのだが…、って話し。
初めて観るんですがもっとハードボイルドなのかと思ってました。
いやハードボイルドなんですが、結構コミカルなシーンがあったのでちょっと意外でした。
お札でタバコに火をつけるシーンはオープニングに有りました。
てっきり金なんていくらでもある、ってのを表現したシーンかと思ってたら、偽札でした。
実際に元版を彫るのではなく、コンピュータでデータとして偽札作れるのか?
日本のヤクザだと敵討ちしたら昇進するのに、マークは脚が不自由になったので雑用させられてた。
香港マフィアって容赦無いな。
ホーが捕まった時、新聞にデカデカと記事が出るほどの大物なのに、弟くんが兄がヤクザだと知らなかったって流石に無理がないか?
とツッコミどころもあるんですが、我慢して我慢して最後に反撃するって言う、水戸黄門の印籠や赤穂浪士の討入りみたいな展開は如何にも日本人好みじゃないでしょうか。
味方は致命傷負わずに敵はバタバタ死んでいくとか、ちょっと都合良すぎる気もしますが、血糊の色もドス黒く、薬莢バラバラと撒き散らす銃撃戦の迫力は流石。
あっ、リロードは気が向いたらやってる感じでしたけどw

何時ものように職場でかかってるラジオからは浜村淳さんの声が。
この日はNHKの朝ドラの話題から沖縄の話しになって、「森山良子さんの曲が大大ヒットした映画がありましたよね」、アシスタントが「♪ざわわざわわ♪ってやつですか?」、すると浜村さんが「違う!」と一刀両断。
結局涙そうそうの事だったんですが映画は夏川りみのバージョンですよねw
しかも「主演の妻夫木聡が…」ここで時報が入って、時報明けには違う話題になってる?w
浜村さんは今日もフリーダム。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2022年5月4日
鑑賞回:9:50〜11:30
劇場名:UPLINK京都
座席情報:スクリーン3 E-7
上映方式:2D 字幕
レーティング:R15+
上映時間:95分
備考:UPLINK会員(1100円)
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