くわまんG

ハンターのくわまんGのレビュー・感想・評価

ハンター(2011年製作の映画)
4.0
子供の頃、納豆と生姜とウィレム・デフォーが苦手でした。

みどころ:
ウィレム・デフォー
辛く悲しくも温かい
タスマニアの大自然
詰めが甘過ぎる秘密組織

あらすじ:
マーティン・デイヴィッドは孤高の傭兵。神経質でこだわりが強く馴れ合いを嫌うが、腕は超一流。
今回の仕事は、タスマニア島で絶滅しかかっている動物のDNAサンプル採取。誰よりも早く、跡を残さずが条件。
生物学者を装って潜入したマーティンだったが、滞在先は電気もガスも通らぬ僻地。おまけに現地の労働者は攻撃的で、うるさいガキまで居る、最悪のスタートだったが…。

仕事と趣味に生きていた冷血傭兵ウィレム・デフォー。
ところがペースを乱されて苛立つウィレム・デフォー。
徐々に子供たちに心を開いていくウィレム・デフォー。
自身の生き方を変えようと決めたウィレム・デフォー。
あまりに呆気ない悲劇に対峙するウィレム・デフォー。
それでも温かな眼差しで前を向くウィレム・デフォー。

強烈な顔、不気味な佇まい、一度見たら忘れないとはウィレム・デフォーのこと。納豆や生姜同様、少量でもオンリーワンなインパクトを残します。
それ自体はとびきり素晴らしいわけじゃありませんが、納豆愛好家が納豆を活かせるように、深いウィレム・デフォー愛がその魅力を存分に引き出している良作です。
今は、納豆も生姜もウィレム・デフォーも大好きです。