シエル

夜を走るのシエルのレビュー・感想・評価

夜を走る(2021年製作の映画)
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シリアスなロードムービーかと思いきや全く違った。

閉塞感を描いてはいるけど、閉塞感の中で感情を押し殺している(あるいは感情が死んでいる)主人公秋本に寄り添っているわけでは全然ない。

マッチョな職場でのマッチョな日常会話。その集団からは浮いているように見える秋本も、それを表現できてないってだけで実は中身は一緒、ということがのちに露呈する。

途中少しダレて来るところあるけど、どう決着するのかが気になって途中で止める気にはならない。

いきなりのコンテンポラリーダンスには、声出して笑いそうになったけど、笑うところだったのかどうかわからない。

最後まで謎のままの点もいくつかあるが、もう一度観ればわかるのだろうか。

ラストのみスタンダードサイズでクリアな映像だったけど、そのこころは?

風刺ありサスペンスありファンタジーありの不思議な作品。

(2022年映画館33本目)
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