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ザ・シスト/凶悪性新怪物のhideharuのレビュー・感想・評価

ザ・シスト/凶悪性新怪物(2020年製作の映画)
2.9
2022.09.18センチュリーシネマにて鑑賞。メンバーシップ価格で。

そろそろ台風が北上してきているようで天候の変化を気にしながらも短い映画だから見てすぐに帰れば大丈夫だろうと出掛けてきました。

普通、この手の映画はDVDスルーでしょう。決してつまらないとかではなく、単純に一般受けしないし映画で上映しても採算が取れないんじゃないかと思って。

舞台は1961年の皮膚科(おでき専門の)、年代設定と同じくらいその時代のB級映画のノリを意識しているような感じです。
自分は病気の人には申し訳ないのだけど皮膚病やおできとか苦手でそんな人が食堂やレストランにいると食欲なくなるタイプですから冒頭のおできを切って膿を出すようなシーンはオゲッてなった。

低予算の映画でほぼ小さな町医者の医院内が舞台ですが途中でダイナーに行くシーンがあったりして、いっそのこと徹底して院内のセットだけで撮影を完了して欲しかった。自分の個人的な意見としてはその方がB級の潔さを感じられたと思う。

マッドサイエンティストならぬ、マッドドクター物でヘンテコな機械を発明してレイザーでおできを焼いて飛び出した膿を同時に吸い取るような機械の特許を取ろうとしている。
特許の審査の日に実演するのに丁度いいおできの持ち主が居ないのでインターンにへんな薬品を注射して機械を試していたら血がブッシャーってなって頭蓋骨が陥没したかと思ったら機械に吸い込まれて、その頭蓋骨がなんらかの影響で物体Xみたく人を襲い、巨大化していくというのをマッタリと描いています。
B級映画なのでそのモンスターが変化して行くのをじっくりと見られるわけでもなく、場面が変わると巨大化してたりと少々手抜きもあります。それでも頑張っている方ではないかと思いましたが73分と短いのに一瞬とはいえ寝落ちしてしまいました。

73分の上映時間もエンドロールの後にNG集(4分程度)を付けてやっとという感じでした。
1日一回の上映で連休のど真ん中なのに10人もお客はいませんでした。完全に配給会社は赤字でしょうね。

B級映画を楽しむ感覚で、もし近所で上映していたら見に行ってやって下さい。
多分、主演の女優さんが製作総指揮もしているようです。
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