映画をこよなく愛するマーク・カズンズ監督が、主に2010年代以降に生み出された数々の映画作品に焦点を当て、その魅力を独自の視点で読み解く映画ドキュメンタリー。
19世紀に誕生して以来、100年を優に超える歴史を持つ映画。ハリウッドのメジャー大作から、アジアや中近東、アフリカの知られざる映画までを、独自の視点から分析、紹介。あらすじにも書かれてる通り映画オタクぶりもここまで来ると尊敬でしかない。
つい最近の新しい作品群に焦点を当てていたものの、古典からの繋がりは当然あって序盤は特に古い作品もたくさん登場してとても興味深かった。(古典好きとすれば)
ピンと来た作品は都度メモしながらの鑑賞は一旦停止作業の連続でなかなか先へ進まない、そうでなくても長尺なのに。笑
目からウロコの解説にフムフム、なるほど~。監督自身のナレーションの声も相まって説得力が半端ない。映画の視点や見方がちょっと変わる。逆に作者の意図とは別次元で、個々の経験値によって感じ方が違う楽しさや可能性も感じたり。
テーマに沿って古典やアニメ作品も登場する。ホラー、ミュージカル、ドキュメンタリー…ジャンルも様々。中でもホラーやドキュメンタリーの進化は素晴らしい。
時代背景や繋がり、または映画自体の進化の過程を知ると更に映画の面白さが深みの部分で感じられそう。たくさん観る事とじっくり観る事のジレンマもあり、死ぬまでにその域に達するとは到底思えないけど。
数あるシリーズの中で初鑑賞だけど、他もめちゃくちゃ興味深く機会があれば観てみたいと思った。