夢の作品情報・感想・評価

「夢」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

4.4
興味深い。私はキューブリックを(なんなら近年のデヴィッド・フィンチャーも)理解出来ないほど映像に関しては鈍感な人間なので、最初の二話が「いや映像として凄いのは分かるんだけれど……」と退屈に感じられて投げ出しそうになった。それが雪山やトンネルのエピソード辺りから尻上がりに面白く感じられた。舞踏や吹雪や死体の行列……といった細かいところに監督の映像面でのセンスを感じさせられたことに加えて、この映画が撮られた当時から戦争や原発問題や弱肉強食の風潮やエコロジー/スローライフ、あるいは美術とはなにかといった問題から死生観までを、夢という荒唐無稽な設定を用いながらも「ストレートに」(ここが重要!)扱われている先見の明に度肝を抜かれる。決して映像が凄いだけのハッタリの映画ではない。人に依ってはそういうところをむしろ「説教臭」として受けつけないのかもしれないが……そのあたりなかなか悩ましいところ。客観的な評価は(いつもながら)出来ない。何気にいかりや長介の演技が見事。
「トンネル」がワンカットで撮られたと後で知ってぞっとした。
ナカノ

ナカノの感想・評価

4.7
とんでもない映画だった。
8つの物語から成り立つオムニバス映画ではあるが、すべての話に一貫性があって面白い。何かは観ればわかる。
これは確かに「夢」感がある。他人の夢を覗き見しているような、こんな夢見たことあるな、とか。ユーモアに溢れた部分と誰かのトラウマのような部分がある。それだけの振り幅があるのに一貫性を持っているのが本当にすごい。あっぱれ!
光琴

光琴の感想・評価

5.0
メモ
あんた、生きるのがくるしいとかなんとかいうけれど、それは人間の気取りでね、正直 生きてるのはいいもんだよ。とても 面白い。


こんな夢をみた
から始まる8話のオムニバス形式
1 日照り雨
2 桃畑
3 雪あらし
4 トンネル
5 鴉
6 赤冨士
7 鬼哭
8 水車のある村

テーマは一貫して、
自然と共存する価値観を忘れた現代人への警告。そして黒澤監督の死生観。
大きな主題を「夢」のような美しい映像と不思議な設定で軽やかに描いている。
星7くらいつけたい。
Shun

Shunの感想・評価

3.8
黒澤の私小説として素晴らしい。原発への言及箇所は鳥肌モノ。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.0
「夢」
本作は8話からなるオムニバス映画で何れも黒澤らしく素晴らしい…特に日照り雨、桃畑は大のお気に入りで何度も観た。幻想的な雰囲気の映像と紫翠、山水が美しい本作は夢から現実に起こった11年の原子力事故を予言したかの様な赤冨士の話は非常に考えさせられる…芸術的映画好きにはお勧めする。
jackpov

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3.7
冒頭の狐の嫁入りと最後の葬式が重なった時点でいくつもの夢が一本の串で貫かれたような感覚
僕は『トンネル』が好きでした
下っ端

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3.4
不思議 怖い 綺麗
タ

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3.5
こういういくつかの短編に分かれてる作品はあまり得意ではないから集中できなかった
色がちりばめられていて美しい、音のチョイスが良い、この二つが印象的
前半の方は、幼少期だったからか全体的に夢に優しさを感じた(でも子供の頃にこの夢を見たら絶対怖い)が、徐々に現実的な夢に変わっていったところから、成長するにつれての苦悩葛藤やり切れなさみたいなものが明らかに映像そして夢の内容に表れていた 特に吹雪の様子は答えがみつからないような空気を感じた

一番印象的だったのは赤富士で、目に見えない放射能を赤色で表していたところ。色の研究をしていることもあって、やはり垢を使うことで放射能のヤバさみたいなものを視覚的要素として使用していたのかな

この頃から、放射能などは やばいもの という認識があったのだろう 見ていて一番怖い気持ちになったしこれが1990年に描かれていることにもぞっとしてしまった

好みの映画ではなかったがこういう作品を見ることも大切なのでは
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