夢の作品情報・感想・評価

「夢」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

4.4
興味深い。私はキューブリックを(なんなら近年のデヴィッド・フィンチャーも)理解出来ないほど映像に関しては鈍感な人間なので、最初の二話が「いや映像として凄いのは分かるんだけれど……」と退屈に感じられて投げ出しそうになった。それが雪山やトンネルのエピソード辺りから尻上がりに面白く感じられた。舞踏や吹雪や死体の行列……といった細かいところに監督の映像面でのセンスを感じさせられたことに加えて、この映画が撮られた当時から戦争や原発問題や弱肉強食の風潮やエコロジー/スローライフ、あるいは美術とはなにかといった問題から死生観までを、夢という荒唐無稽な設定を用いながらも「ストレートに」(ここが重要!)扱われている先見の明に度肝を抜かれる。決して映像が凄いだけのハッタリの映画ではない。人に依ってはそういうところをむしろ「説教臭」として受けつけないのかもしれないが……そのあたりなかなか悩ましいところ。客観的な評価は(いつもながら)出来ない。何気にいかりや長介の演技が見事。
大御所の夢日記。色に注目です。人の夢の話ほど面白くないものはないので、非現実な映像に身を任せるのが正解かと。
個々のモチーフは好きだけど、まさしく夢のごとく捉えどころがない。
椎名林檎のミュージックビデオにありそうだなって随所で思った。
桃の節句のお話とゴッホの話が個人的に好きだった
Taul

Taulの感想・評価

3.0
『夢』(1990)DVDで鑑賞。黒澤明の人生とキャリアの断片であり死生観や自然観を寓話にしたような作品。トラウマ絵画のようなショットの数々。説教臭さも健在。日照り雨とトンネルが素晴らしく赤冨士が恐く水車村で生き返る。黒澤を振り返っている今、この遺書のような映画が愛おしくなった。
こっ

こっの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

生と死だけが共通しているオムニバス。「こんな夢を見た」という言葉で繋がれていくのが想像をかきたてて良い。夢を見ている人は何者で、いまどうしているのだろうか。
狐の嫁入りや桃の節句に始まり、葬式の踊りに終わるという、日本ならではの身体の躍動が感じられる生のモチーフが死と隣り合わせにあるところにぞくぞくさせられるのかもしれない。トンネル、川といった普遍的な生と死のモチーフに、民話や伝説、伝記のようなものが組み合わさって、現代へのアンチテーゼが示されているところに、単なるメッセージ性だけで言い表せない何か恍惚としたものを残していく。
メッセージ性のところでは戦争や原発について強い言及があって、制作された当時起こったであろうチェルノブイリの事故や今よりも色濃い戦後感を感じさせる。黒澤明が予見したようなディストピア世界に今まさに近づいているような皮膚感覚が恐ろしい。
桃畑とトンネルが印象に残ってる。
綺麗な映像だった。
黒澤明が伝えたいこととかいろいろあるだろうけどいまのおれにはまだわからない
CGとかなしにどうしてこんなに映像に引き込まれるのだろう。わからない
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