線は、僕を描くのとのネタバレレビュー・内容・結末

音楽の使い方については首を傾げるところもあったけど静と動の対比が効果的だったし、何より水墨画を描くシーンが繊細かつダイナミックで光の使い方も綺麗で全体的に演出が良かった印象。水墨画の魅力を伝えるのにも一役買いそうな作品だなと思った。
霜介が水墨画を描くシーン結構あるのにいっつも白い服着てるなと思ってたら、湖山が彼を弟子にしたいと思った理由を「椿の絵を見て泣いている姿に真っ白な紙を感じてそこに絵を描きたかったから」と語っていて、最終的にコンクールで新人賞を受賞した霜介が真っ黒な袴を着て人前で描画するシーンで終わらせるの上手いなと思った。
弟子入りを渋る霜介に対して「できるかできないかではなくやるかやらないかだ」と半ば強制的に水墨画の世界に引きずり込んだ湖山が、自分が病気で利き手である右手が不自由になった時に左手を使ってまで絵を描き続けてる姿がかっこよかった。このあたりがタイトルと響き合ってるのも良い。
霜介と千瑛の関係を安易に恋愛に発展させずに描き切ってたの良かった。
何者かになるのではなく変わっていくものだみたいなセリフ良かった。
エンドクレジットでメインキャストの名前を筆文字で映し出す演出、良…ｯ‼️
横浜流星くんのまつ毛が綺麗だった。