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仕掛人・藤枝梅安2のmasatoshimizuのネタバレレビュー・内容・結末

仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【仕掛人 藤枝梅安2】

江戸の闇を歩く仕掛人・梅安の物語、再び。
鍼医として人を癒やしつつ、裏では金で命を狩る冷徹な仕事人。
今回も標的は「人の欲」にとりつかれた外道たち。
しかしただの勧善懲悪じゃない。梅安自身が背負う過去や、仕掛けを通して揺れる心がにじみ出る。
殺陣は一撃必殺、静と動のコントラスト。血煙の奥にある“人間の弱さ”を、渋く描いている。

監督:河毛俊作
脚本:田中陽造
主演:豊川悦司

🎬レビュー(5点満点)
脚本:4.0 江戸の人間模様を丁寧に拾い上げ、悪を裁く快感と人間の業の苦さを両立。台詞に余白があり、観客に考えさせる構成。

キャスト:4.1 豊川悦司の梅安は冷徹と情の間で揺れる。脇を固める俳優陣も渋さ全開で重厚。

演出:3.9 陰影を活かした映像と、間を大切にしたテンポ。殺陣は派手さより現実感。時代劇の質感をしっかり守っている。

総評:4.0 「悪を斬って終わり」ではなく、観客に“人の生と死”を問いかける余韻が強い。地味に見えて、実は噛めば噛むほど味わい深い時代劇。
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