kazukisera

ザリガニの鳴くところのkazukiseraのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.6
世界でベストセラーとなった小説を映画化した今作。

舞台はノースカロライナ州の湿地帯。

湿地帯と言ってもいまいちイメージできないだろうが、こけに覆われた湿原や湖、マングローブ湿地や泥沼、泥炭地や河川、干潟

広大な水辺にある美しいジャングル、水田のような景色、波打つ浜辺、美しい生物達と共に暮らし、移動は基本ボートである。

そんな湿地帯の奥地でひっそりと暮らすひとりの少女カイヤ

街からはたったの8キロだが、ここで暮らすということは、文明や社会からほとんど遮断されてると言ってもいいほど。

カイヤは街の人達からは

「沼地の娘」と呼ばれ変人扱いをされているが、実際はとても美しい少女である。

カイアは、6歳の時から、この湿地帯でひとりで生きてきた。

それまでは家族と暮らしていたが、父親の暴力が原因で

母親が去り、兄姉達も去り

最後は父親も去り

彼女はひとりこの湿地帯の家に取り残されたのだ。

物語の始まりは

湿地帯で将来有望な青年の変死体が発見される。

そして、その湿地帯で暮らす

少女・カイアに容疑がかけられる。

ミステリーなのでこれ以上は綴る事はないが

とても美しいミステリーでしたねぇ。
今時の作風といえばそうだし
幅広い層が楽しめるんじゃないでしょうか。