ひとつ疑問に思ったのは、この映画に「介護保険」要素が出てこないこと。
映画らしくするために敢えて省いたのだろう。
一人で介護するのは無理に近い。今はどこかしらに相談できるし、介護サービスもたくさんある。
でも、生活困窮者、孤独死、認知症の独居老人、介護の人手不足…それらの問題は消えた訳では無い。
それらの問題に陥ってしまった「穴の底」の人の話。
人の最期って、どういう死に方が理想なんだろう。何もかもわからなくなって、体が動かなくなって、気づいたら死んでた、っていうのがいいな。病院か施設か、国の安楽死制度ができたらそれでもいいけど、犯罪で殺されるのはいやだな。
介護と家族、尊厳死について考えさせられ、最後は泣いた。