パケ猫パケたん

天使の涙 4Kレストア版のパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)
3.6

「ウォン・カーウァイ4K 5作品」🎉開催~ 何作品観れるかなぁ🐱 (そして、新作が観れないよ~😹)


『恋する惑星』と『天使の涙』の記憶がごっちゃに成っている、中途半端なウォン・カーウァイのファンのパケたん🐱です


『天使の涙』 (1995) 🇭🇰香港映画

監督・脚本 ウォン・カーウァイ
撮影    クリストファー・ドイル


広角レンズで捉えられた、香港の猥雑な街並みが、蠱惑的である。人々で溢れている猥雑な路地。前景に美男や美女のグロースアップ、奥には街映っていて、大胆で濃厚な奥行きのある構図に、まず、魅了された。90年代の勢いと賑わいを切り取るような感じで、兎に角、人々が犇(ひし)めいている。香港での生存競争の厳しさ、部屋の奥では女暗殺者が銃に弾を込めているようなイメージ

ストーリーは、シンプルで、ボーイ・ミーツ・ガールものと言っていいだろう

暗殺者、コールガール、アイスクリーム屋などと、個性的な職業、プロフィールを持つ、美形の男女5人が登場して、すれ違いを繰り返し、やがて一組のカップルが誕生するかの物語。

物語に深みが無いので、映像に魅了されつつも、鑑賞中、少し飽きてきたよ

人物にリアリティーを持たせていない演出なので、その背景となる、存在して現に写っている「香港」が真の主人公なのかも知れない。

声が出ない、アイスクリーム屋🍨の金城武が、やることなすことシュールで、可愛らしくて、不思議ちゃん。「東洋のアメリ」みたいな

そして、コールガール役の、ミシェル・リーが、藤原紀香を更にシェイプ・アップした感じで、スタイルと顔が、パーフェクトにキレイ👩✨

夜🌃の黄色いジュークボックスに凭れかかるミシェル・リー、そしてガーター姿で、黒いパンストの脚線美だけを映して自らを慰めるシーンは、完璧なフォルムで美しい😻 オイラの本能に直接、訴えるので当たり前かも、こんな程度じゃないよね、ウォン・カーウァイ監督さぁ

バイクに乗る二人の道筋は、レオス・カラックスに似た、静寂と必然と詩情を感じたよ

『花様年華』、『2046』の深化に期待🎵 


2022年映画館鑑賞 83本目
2022年鑑賞    120本目