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花様年華 4Kレストア版のarchのレビュー・感想・評価

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)
4.0
大体は『花様年華』の方に書いたレビューと同じですが、今回初めて気づいたのは『2046』との鏡像のような関係にある作品だということ。

トニーレオンの「物書き」という仕事や2046という部屋番号、また秘密を閉じ込めるという御伽噺。『恋する惑星』と『天使の涙』が同じように対応していたように『花様年華』と『2046』も対応してるのだ。

彼の作品は常に「あの時ああしてればなぁ」みたいな後悔の念が付きまとっている。未練とも言えるその念は鏡像構造によって作り出される「ifの世界」、今どきの流行りに則ればマルチバース的な考え方によってその未練という「ifを想う」行為を二作品の映画の関連性によって表現しているのかもしれない。
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