カタパルトスープレックス

ソウルの春のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

ソウルの春(2023年製作の映画)
4.6
韓国で実際に起きた軍事クーデターを題材にした歴史ドラマです。すごい緊張感。

まず、自分は韓国の歴史についてよく知りませんでした。これが今回は功を奏したと思います。知らないって素晴らしい!結末がわからないから、ずっと緊張しっぱなし。

フィクションとはいえ、これが歴史的事実に基づいてることに衝撃。時系列で言えば『KCIA 南山の部長たち』(2020年)の直後から話がはじまる。そして、『タクシー運転手』(2017年)が本作後の話になる。

キャラクター造形はクーデターを起こす保安司令官チョン・ドゥグァン(ファン・ジョンミン)とそれを阻止すべく立ち上がるる首都警備司令官イ・テシン(チョン・ウソン)が中心となっている。

ファン・ジョンミンによるチョン・ドゥグァンの演技は狂気は北野武やホアキン・フェニックスに比肩する。一方でチョン・ウソンによるイ・テシンは小野寺昭や神田正輝のような地味だけど実直さが素直に出ている。