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母へ捧げる僕たちのアリアのtenのレビュー・感想・評価

母へ捧げる僕たちのアリア(2021年製作の映画)
3.7
四人兄弟がたぶんみんなそれぞれ家族思いで、観ていてしんどかった。
言葉にされるものが少ないから想像で補うしかないんだけど、一言一言でそれぞれの子たちの状況や気持ちがじわじわ見えてきて、みんないい子たちなのに、と思わざるを得ず。ママが元気だったらきっとみんな奔放にすくすく育ってたんだよね。
長兄が家族大好きで親代わりを背負ってしまったから三男が「お兄ちゃんなんだから」的なしんどさを背負うことになって、次男はたぶん長男のやろうとしてることも下の子たちの気持ちも両方分かるポジションで緩衝材になってるんだろうな。末っ子は末っ子で怒鳴られても巻き込まれても、それぞれのお兄ちゃんたちが自分を大事にしてくれてるのを分かってるのがまた……!
これはお国柄だけでは説明できないような気はする。
邦題のせいで観てて違和感あったけど、原題見て納得。好きな映画。
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