芹沢由紀子

Furioza/フリオザの芹沢由紀子のレビュー・感想・評価

Furioza/フリオザ(2022年製作の映画)
4.2
すごい好きなやつ~、最近はポーランド映画をよく見てる。
とくにこれはよかった。
すきなやつやった。アタリ!

主人公は坊主になってからが真のイケメンぶりを発揮。ずっと見とれてた。
ヒロインも美人で、ヒラリー・スワンクの若いころに似た美人さん。

日本にはフーリガンがいないけど、チーマーみたいな位置づけなのか。

若いころにフーリガンのクラブを立ち上げたリーダー。みんなでつるめば怖いものなし。だけど、みんな年をとって大人になってきた。だがバカ騒ぎばかりやってきたので、ろくな大人じゃない。仕事もないから家族を持っても養えない。
だから、真っ当な道からどんどん外れていくわけで、リーダーは自身が抑止力となり彼らをまとめていかないと、と躍起になる責任感の強いやつなんだ。
もともとは育ちがいいけど、格闘にはまってしまった、そんな兄弟のお話。

ちょっと大好きなブラッドイン・ブラッドアウト臭もする暴力映画で、ストーリーの50パーセント以上はバイオレンスシーンなんだが、なんだかんだお話が展開していくので飽きさせない。

そして、ゴールデンっていうサブキャラが絵になってマンガ的に映えるキャラクターで素敵だった。
生きざまも、セリフも、死にざまも、美学とか哲学を感じる。太く短く生きる、というのを体現した。
「女たちに、俺たちの戦いぶりをみせてやれ!」
なるほど、そういう位置づけなんだね。妙に感心。

必要以上にセリフが少なくて、「察しろよ」ってくらい説明がなかった。でもそれが、嫌みじゃない。長かったけど、見ごたえは合った。
芹沢由紀子

芹沢由紀子