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トゥキ・ブキ ハイエナの旅のAKALIVEのレビュー・感想・評価

4.5
YouTubeで観たんだけれど🖥
㊙️これは面白い映画㊙️

Djibril Diop Mambéty監督『Touki Bouki』(1973)
この映画から一体どれだけ派生的に語れるだろう🤓

自分が想い出したのは
Jerry Schatzberg監督、Gene Hackman and Al Pacino主演『Scarecrow』(1973)
この一筋観えた光が、次の瞬間には出口の無いくらやみに、あっけなく飲み込まれるのを、久々に味わうと同時に、皆んなと同様の生活者のようでいて、当人達は、拘りを抱きながら、未来を切り拓こうとする。最後は敗北ですよね(🤯)。

『Touki Bouki』
この映画の主人公の2人、MoryとAntaは、その行動が半ば空想の産物だと言えるのだけれども、それは現実に依拠してもいるので、どこか儚さもあり、夢が破れる瞬間を想い出させるのだ!!

そこにやってくる圧倒的(!)な映像が、影になった舟のショット!!その周辺のシークエンス、シーンと、そのショットだけで、ご飯3杯はイケる🥳

それは彼女と彼が憧れている、パリの生活を、象徴としているのでしょうね。

このタイミング以外にはないと言う
Josephine Baker「Paris, Paris, Paris」(????)
の引用・参照も素晴らしい。奇妙な音階になって、ループする、出口のない・永遠を、これほどまでに魅せつける映画を、私は知りません🧐

舞台はセネガル。そこからの「脱出」。当時の経済状況が判らないので、丁寧な分析が難しいのですが、いまの日本社会とどこか似ていたので、それを念頭にレビューを続ける(📝❗️)。生き馬の目を抜くこの社会で、懸命に生きていたはずの女男は、そう、例えばパチスロにハマってしまう、もしくは、宝くじ、もしくは、株、FX。

『Touki Bouki』
この映画の別名は『The Journey of the Hyena』であるし、長篇3部作「権力と愚かさについて」の第1作と言う位置付けなのだ。この世界で得られる権力、パワーとその愚かさについて。それが自分たちにその刃を向けないとは限らないのだ(⚔️)!

さりげないともとれる、その政治性。ここから書くことも、私にとっては重要な事で、それはもうすぐやってくる衆議院議員総選挙である。「Go Vote」「投票をしよう」「投票所へ行こう」「選挙で変える」なんでも良いですが、これまで耳にタコができるぐらい言われてきたこの言葉は、民主的な革命の重要性を説く、市民の市民による市民のためのメッセージでした(🗣)。ここで私が、言いたいことは、次のコトです。このレビューと関連させますし、簡単にまとめましたので、どうかお読み下さい🙇🏻‍♂️↓↓↓

若者たちが🗳選挙🗳に参加しない世界があるとすると、その世界の若者たちというのは、社会に対して、自分が何か影響を与えられるなど、これっぽちも考えていないのではないだろうか。「私は主人公ではない」。どうかその考えはやめてほしい!!あなたは主人公です‼️日本という国は、国民から沢山の税金を徴収している。これはどう言うコトかと言うと、国と国民との社会契約なのです。私たちの税金なのだから、私たちはそれがどう使われたのか知る権利があるし、何度も何度も再考し、社会的なメスを入れ、税金を集めて出来上がった大きな(「国家」)予算の使い道を、皆んなで考えるのです。それが日本という国に生きているのならば、何よりも重要なコトなのです!!!!新しい考えではなく、想像も出来ないほど大きな事象であるから、観辛い、と言う話‼️

で、選挙で、大きなお金の使い道を考える、もしくは本当に必要ならば刷って良いのでお金を生み出すコト(=政治、政(まつりごと))に、参加するコト(🥺)。きっと参加したら、こう想うでしょう🉐「私が主人公」🉐ーーこの自覚こそが「あの人も主人公」「この人も主人公」「みんな主人公」という認識に繋がり、やがてそれが、当たり前の社会意識となるでしょう。その世界では「勝ち組・負け組」なんてヒトはいないはずです。地球環境はどうでしょう?私が尊重されるのであるならば、他のモノも尊重されるのであります。地球も尊重され、単なる金儲けのための資源ではなくなるのです(🌳)。これはパラノイアですが、詰まるところ、かつてはあれほど大自然の恵みに助けられ(その脅威に命の危機に瀕した事も…)、感謝したニンゲンが、いつの間にやら…どうも平気な顔で使い捨てていっている。それも我が物顔で。ねえ、そんな傲慢、おごりたかぶる態度がさ【ヒト対ヒト】にまで侵蝕したら「あの生活保護者は社会のゴミ」だとか言い出すんじゃないのか(💦)。それは自己肯定感の無さの裏返しだ!!!

Beyoncé and Jay-Zによる【On the Run II Tour】(2018)にも引用・参照された『Touki Bouki』(❗️)。つまり「はなればなれに」と言うコト。

でもそんな【冬の季節】にも新芽はニコッとかおを出す🌱(🙏)

最近、ループしまくっている楽曲がこの5つ✋🏿

Super Furry Animals「Slow Life」(2003)

Josephine Baker「Paris, Paris, Paris」(????)

Pa Salieu「Shining (feat. Tay Iwar & Zlatan)」「Style & Fashion (feat. Obongjayar)」「Lit」(EP『Afrikan Rebel』2021)

Pa Salieu / パ・サリュー
最高では😆

『Afrikan Rebel』
このタイトルがヤバかった!!!!!

どんどん引用・参照していく🤓

Johnny Deppによる『Minamata』(2020)

Viktor Kossakovsky監督、executive producerにJoaquin Phoenixがいる『Gunda』(2020)

Mélanie Laurentによる監督映画『Le Bal des folles』(2021)

Barry Jenkinsが手掛ける『The Underground Railroad』(2021)

色んなコトが繋がれば良いなと、心から想った映画体験でした。

Denis Villeneuve監督『Dune』(2021)
原作小説は未読なのではありますけれども、(おそらく)思想的な「カウンターカルチャー」のひとつの始まりとして。

Wes Anderson監督『The French Dispatch』(2021)
1950~1960sの時代・世代的なモチーフ。「いつの時代も〜」と言う、彼が執拗に描くテーマなのであります。

Lana Wachowski監督『The Matrix Resurrections』(2021)
(おそらく)SNS/AIとアルゴリズムの時代のマトリックスなのであります。

Jean-Luc Godard監督『Bande à part』(1964)
イデオロギーとして「ポストコロニアル」の状況を描いた1960s指折りの映画であります。
『Touki Bouki』
この映画の最大のインスピレーションであり、映画の結末部分を想い、観返し、再考するに、「ポストコロニアル」のリアルなリフレクターなのであります!!!!!
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