いつもいっちゃん

長ぐつをはいたネコと9つの命のいつもいっちゃんのレビュー・感想・評価

5.0
最高。
シュレックシリーズの人気キャラクター、プスが主人公のスピンオフ第2弾。
本年度アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネート作。

シュレックが小さい頃から大好きなので、久しぶりにあのキャラも少し出てきたり、少し懐かしい感じ。
3Dと2Dを使い分けた躍動感あるアクション。
アニメでしかできない映像表現の数々にワクワク。
バキバキにキマッているし、そしてちゃんと良い話。
キャラクターも魅力的でテンポもいい。
宝探しのようなストーリーの中、欲がうごめく危険な旅。
持つ者によって険しくもなり、楽園にもなる地図を片手に、願いが叶う願い星を目指す。
ヴィランもいっぱいいるんですが、ヤバい奴から、経緯のある奴、使命のある奴まで幅広い。
敵の大小問わず手玉にとるプス。
しかし、死に対する恐怖が1番のヴィランなのです、、、
もうその旅のアンサーも心温まりますね。
アニメ映画で久しぶりにワクワクしたし、シュレックの世界線で展開していたのも嬉しいところ。
ここ10年、ディズニーの天下だったアニメ映画。
しかし今では人気作の続編が頼みの綱という嘆かわしい状況。
そんな中、ドリームワークスは同じではあってもクリエイティブとクオリティで新しく生み出せる力があることを証明してみせた。
恐るべし。

他のユーザーの感想・評価

最高でした。アクションシーンの気持ちよさが話題ですが、キャラの良さ、テンポ、お話の内容、どれも素晴らしかった。こんな最高の映画を見れて幸せと思える映画でした。
とにかくオオカミがセクシーでいい。犬も見てるとどんどんいいキャラになっていく。最後はみんなで犬を応援してしまいました。
かこじ

かこじの感想・評価

4.0
前作は未見。
童話「長靴をはいたネコ」の話自体がうろ覚えだったけど、そんなの関係なしに十分楽しめた。

冒頭のアクションから凄い。
『進撃の巨人』を10倍激しくした自由自在なカメラワーク、『スパイダーマン:スパイダーバース』のようなアートな絵柄。
最近の3DCGアニメは、リアルさとアートを兼ね備える必要があって大変だな。

年老いたバットマンやローガンを思わせる、ヒーローの老後モノ。
老人ホームを彷彿させるネコホームや数々の童話描写も面白い。

ノンストップでキャラが動き回り、ストーリーもガンガン突き進み、セルジオ・レオーネのオマージュもガッツリ入れる。
こういう隅々まで目が離せない洋画アニメのノリは、日本アニメと違って新鮮。
仲間が大切というお馴染みなテーマながらも、ラテンの陽気なテンポで大変楽しめた。

キャラの中で一番ヤバいのは、悲惨な生立ちを意に介さない超ポジティブなチワワかな。
吹替えで観たけど、主役はアントニオ・バンデラスが声やってたのか。
字幕版も観たかった。
towako

towakoの感想・評価

3.9
9つあった命が残りひとつになったとき、どう生きる?
ドリームワークスのオープニングロゴ映像から興奮してしまった。3Dアニメーションと2Dコミックスの作画が融合したアクション、たまらん〜!!ずっと観ていられる。視覚から摂取できる栄養。
間近に迫る死をテーマにしたストーリーもグッとくるし、シリーズ初登場のワンコの不憫な境遇と裏腹な天真爛漫なキャラクターも魅力的だし、どうしようもなさすぎるメインヴィランのジャックが使用する魔法の武器たちも見ていて楽しかった(ここでも登場するクリケット!)。なにより童話「3びきのくま」をモチーフにしたベアファミリーが最高の形で昇華されていて、愛おしい。
一度しかない人生、ちょうどよく生きたい。
普通の3DCGかと思ったら映像のタッチが絵画風になったりコマ落としっぽい動きになったり初っ端の巨人と戦うシーンから壮絶なカメラワークと見どころ満載。
春休み子供向け映画となめてました。すいません。

でも途中寝てしまったのでまた観に行く。
・・・・・・・・・・
(20230321)
(20230318)
絵がめちゃくちゃきれいでした。色彩豊かで夢みたいにわくわくしました。

キャラに関してはン?と思いながら見てたらだんだん愛着湧いてきます。さかなクンみたいな犬すら可愛くなります。フワフワーテっていう名前が良すぎてずるいです。

死や恐怖の描写が大人でも怖いくらいしっかりしていて、基本ずっと色彩豊かな絵によってより引き立てられていました。

きっと猫ちゃんが大好きな人が作ったんだろうなあっていう愛を感じられた作品でした。猫好きは楽しめると思います。きゅるるんきゅるるん大戦争!
ai

aiの感想・評価

3.5
願い事がひとつだけ叶う願い星。魔法の地図を持っていれば行ける…ということだが、普通に地図を持つだけではたどり着けないのが皮肉なシステムで面白い。新キャラが全部魅力的で良い。特に超楽観主義なわんこ。名前を付けてほしい…。死神の恐怖演出も迫力あるし、ゴルディロックスと熊たちはワチャワチャが楽しいし、ジャック・ホーナーはまったく共感できない悪人で酷い目に遭っても心が痛まなくて良い。
ネコの可愛さだけに頼らないストーリーがいい。今回も面白かった。「シュレック」のスピンオフだと忘れてしまいそう。
しかも今回は悪役のウルフがちゃんと不気味で恐ろしくてかっこよくていい。あれは子供には怖いかな。

「猫に九生あり」の言い伝え?迷信?を取り入れたストーリーに「ゴルディロックスと3匹の熊(童話)」も混じってた。
プスは大胆不敵で孤高の英雄だが、それは命がいくつもあるから大胆になれた?ならば残りの命があと1つだったらプスはどう生きるのか?

プスの生きざま映画だった。
孤高で恐れを知らないお尋ね者のイメージに囚われたプス、実は過去に犯した過ちを悔いていたという。

ネコなのに人間臭い。

最後の命と願いが叶う星を前にプスの後悔なき猫生(人生)を生きる姿が個性豊かなキャラクターたちとともに楽しく描かれる。

名前のないチワワもいいキャラなんだけど、過去が悲しい。プスもそこそこの過去を持つがそれ以上。にもかかわらず、あのチワワは自身が体験した悲痛さを理解してない無邪気なわんこでかわいさ倍増。

ネコシェルターでの生活を「尊厳の喪失」とか、家猫になることをまるでかつての自分を失うように感じていたりと、人間から見ると複雑に感じる部分もあったが、それも含めて面白かった。ネコもそれぞれ。

まだまだ続編できそうな感じだし、またやってほしい。

ウルフの声、スティーブ・クーガンじゃね?と思ったら違った(ヴァグネル・モウラだった)
前作があったのか!知らなかった(笑)

クレイアニメみたいな質感のアクションシーンが素晴らしかった。

吹き替え鑑賞でしたがプスの勇ましさやキティの勝気な性格を的確に表現していた声優陣ステキ。
特にゴルディは子生意気だけど物悲しさを感じさせるナイスなアクトでした。
字幕版はフローレンス・ピューだそうですが、彼女のイメージにピッタリでした。

教科書のような脚本は子供から大人まで楽しめると思います。失礼ながら期待していませんでしたが、まさかの良作で気分の良い休日でした。

このレビューはネタバレを含みます

ドリームワークスのスタッフが
スパイダーバースを研究して
挑んだと聞いて。

童話を基にしているだけあって、
死という概念が
擬人化して出てくるのが
話に深みを感じられて良かったです。

動物可愛いネタ連発してくるの
ズルかったなぁ。
脱腸のくだりツボってしまって
ヤバかった。

あと、予告で気になっていた
アクションシーンすごかった!
正直、質感のバラつきや
コマ落ちが気になりましたが、
ここから先、このジャンルに
どんな表現が生まれてくるのか楽しみ。

アントニオ・バンデラスが
あの声出してるっているのも
ずっとジワジワ来てしまいました。
がってんだ!(=゚ω゚=)

賞レースを賑わす作品群の間の箸休め...って思ったら意外に面白くてびっくり。
想像以上に映像のクオリティが高くて、スクリーンで観る価値は十分あり。トゥーンタッチな戦闘シーンもスピード感があって良かったよ。

でも吹き替えだけはプロの方でお願いします。やっぱりセリフの聞き取り易さに差がでるよね...
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