碧

犬も食わねどチャーリーは笑うの碧のレビュー・感想・評価

3.0
岸井ゆきの、日本アカデミー賞主演女優賞おめでとう記念。
正直最も涙腺やられたのは安藤サクラ夫妻だったけれど、1番嬉しかったのは岸井ゆきの受賞、当然!

『ケイコ〜』をおかわりしたいけれど地元ではもう終了。
本作、当時予告だけでお腹いっぱいになってしまい手が伸びず。
今回こんなきっかけで観るに至ったけれど岸井ゆきのはやはり何を演ってもこなすなと、その事実を確認出来たので観て良かった。

そんな岸井ゆきのを除けば正直かなりファンタジー色強めの今作。

冒頭から裕次郎の働くホームセンターにカラーBOXを買いに来た男の態度で「悪い意味で」掴まれた。
ああいう人って絶対タメ口なんだよ…っていう接客業あるある。

私的に、主役はホームセンターの『ふんばりくん』
「肉体改造」っていうワードはウケ狙いなのかと思うほど苦笑いしか浮かばず。
絶対チャーリーもそう思ってたはず。

しかし、どの作品でも最終的に余貴美子さんのインパクトが1番強く残ってしまうのは私だけだろうか?
そして田村健太郎がとても田村健太郎だった。

『ケイコ〜』
配信でもレンタルでもいいので、なる早でお願いしたい!

他のユーザーの感想・評価

はる

はるの感想・評価

3.3
中弛み感が否めないけど
家の感じとご飯と弁当が好みだった。

お腹減ってるからかな。
世の中には夫婦について勝手に決められたテンプレートで溢れていると改めて感じた。そして、人生で一度も島忠に行ったことがないのはとても損をしてるんじゃないかとも感じた。

メジャー作品じゃないから際どい表現ができる風でいて、そこはあえて抑えめだったけどずっと安定して面白かった。部下の嫁とかコールセンターとか脇役がピッタリな人だらけ。

投稿川柳なんて結局全部1日で忘れる程度のクオリティで、川柳の限界を感じたのがなんか切なかった。それで盛り上がってる人たちへの皮肉を描いてたように感じる。
やす

やすの感想・評価

4.0
市井昌秀監督は公開当時見た『僕らのごはんは明日で待ってる』くらいしか知らなかったけど、結構好きだった。
そして今回の映画も私は結構好き!

私は結婚も出産もしていないから、想像することしか出来ないけど、旦那VS妻の旦那デスノートを通しての修羅場が、切実だったりコミカルだったり。
コメディと哀愁の連続。

結婚、妊娠、出産、どれも大きな出来事だけど、流産という悲しくてデリケートな出来事をテーマにしていて。

独身の私が感じたことを言葉に出してしまうことで、妻の立場や旦那の立場からも、違うんじゃないかと思ったり。

一つ言えることは、デスノートを結婚間近な男性が見てはいけない😅
若月くんの魂が抜けたような姿が、笑えるんだけど笑えないような😅

それでも一緒に過ごした夫婦には、空気のようになったとしても私には分からない空気の流れがあるのかな、と思いました。
悲しみが漂う空気やヒリヒリした空気、そして穏やかな空気。
ぶつかり合うって簡単のようで難しい。
余貴美子さん出演時間少ないのに、セリフの説得力が凄かった。

そして夫婦の姿を静かに見つめていたフクロウのチャーリーもその空気の中に溶け込んでいました。

香取慎吾、こういう役始めて見たなぁ。
凄く普通の人が、ハマっていました。

最近ひっぱりだこの岸井ゆきの。
最初の頃、ここまで注目される女優さんになると思ってなかったけど、アカデミー賞の主演女優賞も受賞して、まだまだ色んな姿を見せてくれそうで楽しみです😌
Kohei

Koheiの感想・評価

3.7
結婚に限らず、人間同士が絡んでいる以上システムなんてあってないようなものなのかもしれない、と意外にも考えさせられた。

それでもやっぱコメディ。ネバヤンの「明るい未来」の皮肉な響き方や、葬式みたいな披露宴、上司への一部の八つ当たりで声出して笑った。
夫への愚痴を「デスノート」っていうSNSに投稿してたら、出版社に本だしませんか?って誘われた妻。それに気づく夫。とその周りを描いた映画。

テンポよくて、見やすくて面白かった。

映像での説明がちょっと多かったのが気になったのと
クライマックスで一気に現実味がなくなって、冷める。それまでは有り得るのに、急にファンタジーになっちゃって
じゃあ今まで真剣に見てたのはなんだったんだって感じちゃった。
最後の思い出の繰り返しも無理やりに感じてしまった。勿体無い。

タイトルの意味はなんだったんだろう。分かりそうで分かんない。

ぱーてぃーちゃんの2人出てきて上がった!笑
きなこ

きなこの感想・評価

3.7
岸井ゆきのさん、好きだな〜。
香取さんとの夫婦、歳の差が結構あるはずなのに違和感ありませんでした。

デスブログメインの話かと思いきや、
意外とそんなに出てこなかったな。笑

雰囲気はとても好きだった。
最後のシーンだけ妙にファンタジックだったな。

このレビューはネタバレを含みます

劇場に行けなかったのでアマプラで。

夫婦ってこうやって、絶望的に気持ちがすれ違ったり、どうしようもなく好きだったり、また気持ち離れたり。
そこで離婚したりもするだろうし、踏みとどまったりもする。

中盤の後輩の結婚式がおもしろかった。
その後は長く感じちゃったなあ。
コールセンターがむちゃむちゃになるのはおもしろかったけど、なんか長かった。

裕次郎に粉かけてたのが、女性カップルの嫉妬からくるのもだったのはよかった。
そこを深掘りしてないのもなんかよかった。
kyn

kynの感想・評価

2.9
岸井ゆきの演技サイコー
デスブログメインかと思えばそうでも無い

最後はファンタジー感強めだったかな…
ayumi

ayumiの感想・評価

-
慎吾くんじゃなかったらと思うと怖気がするくらい本当に無理この雑学おじさん
夫の愚痴をSNSに書き込む妻と、それを見つけた夫との夫婦バトルを、コメディタッチで描く。

久々に香取慎吾を観れた気がしました。
相変わらずの快活な演技。
岸井ゆきのはどんな演技でもできてしまうんだなー。

コメディといいつつも、内容はブラック味溢れる。仲良くなったかな、と思ったところの引き離しは結構観ていて辛かった。
共感し過ぎると辛いのよね。
「犬も食わねどチャーリーは笑う」の感想・評価を全て見る

碧さんが書いた他の作品のレビュー

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.5

『オアシス』を観る前にこちらを。

序盤から何?何?という感じだったけど時系列を遡るパターンだとわかってからは見せ方の丁寧さに気付き、いつしか主人公ヨンホに興味が湧いていた。

ソル・ギョング、当たり
>>続きを読む

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

3.5

初キム・ギドク作品。

始まると同時に世界観に引き込まれる感じ。
良い意味で強引な感じ。
『息もできない』を思い出した。

最近立て続けに浴びていたチョ・ミンス。
本作10年も前の彼女なのに、美貌とあ
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

坂元裕二氏の脚本賞受賞。
もう納得でしかなかった。
台詞も、聞きながらニヤッとしてしまうぐらい坂元裕二。

とても美しく壮大な景色のなかで上質な謎解きをさせられたような、そんな感覚になった本作。

>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

3.5

役所さんの受賞での発言がきっかけで、ずっと気になっていた本作をやっと。
1988年に日本で実際にあった子供置き去り事件がベース。

『誰も知らない』というより
『誰も(助ける術を)知らない(ふり)』
>>続きを読む

ソウォン 願い(2013年製作の映画)

4.5

2008年に韓国で実際に起こったナヨン事件が軸になっている本作。
当時8歳の女の子の身に起こった、とてつもない悲劇。
Wikipediaで『ナヨン事件』を検索すると、その字面を見るだけでも耐え難い記述
>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

凄い倍率のなか主役を勝ち抜いただけあり、前作のキム・ダミに引けを取らない好演だったシン・シア。
笑みを浮かべ殺めるキム・ダミに比べ、ただ機嫌が悪そうなその辺にいる女の子の表情で事に至るのが実に魅力的だ
>>続きを読む