きゅうげん

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)のきゅうげんのレビュー・感想・評価

3.7
ネトフリ配信がタコ版だったとは。
トラウマを抱えた孤児という人間味ある悲痛な背景により、戦争や怪物を扱う映画としてツボをおさえたドラマとなっています。ただ、「各地の被害は怪人か怪獣か」というサスペンスは緩く鈍く中弛みの原因に。クライマックスもなし崩し的で鋭敏とはいえません。
しかし、怪人が成長するのに合わせたセットの縮尺や、人間体と怪獣とのフルコンタクトの戦闘など、特撮には現場の苦労が垣間見えます。
原爆シーンとタコ造形は出色の出来でしょう。
前半の設定の組み立てが良かっただけに、物語としての面白みが良くも悪くも安全圏を出なかったのが残念。

ところでフランケンシュタイン博士とその怪物との混同の原因って、本作だったりするんすかね。