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100人の子供たちが列車を待っているのPerMetalPowerのレビュー・感想・評価

4.0
(要再見)映画教師の云う記録映画の定義…「(職業)俳優が演じていない」という点はともかく、Documentary is what's realと言うところには、色々含みがある…例えば、度々realがある程度恣意的な編集のもと再構成されることも念頭に置かなくてはならないだろう。それは原一男だろうが森達也だろうがワイズマンだろうがワン・ビンだろうが同じことである。この映画ですら例外ではないのであり、ある個所で「列車の到着」の音(実際の「列車の到着」は当然無声映画で音なんかないので無論それはイメージ音だが)が流れるという大嘘すらついてみせているが、その音がついているのは実際「列車の到着」が映されている場面ではないというところがウソのミソ。
以下は横道雑感:(撮影当時の反ピノチェト)デモのようすを無邪気に絵に描く子供たちがつよい…とくに印象的なのは「これはデモで、道にいるこのおばさんは死んでるんだよ」と笑顔で説明する女児。このような子供たちの、善悪の彼岸からの視点を素直に肯定するのに余計な躊躇いを感じてしまうそんなぼくは既に“おとな”である。
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