Kamiyo

ミッション:インポッシブルのKamiyoのレビュー・感想・評価

3.8
1996年 ”ミッション:インポッシブル” 監督ブライアン・デ・パルマ

ミッション:インポッシブルのシリーズ第一作が本作だ。
初めにマッチで火をつけるシーンでテーマ曲が流れるだけで
何故か気持ちが高ぶるのは、僕だけでしょうか?
この音楽が流れてくると興奮しますね、間違いなく名曲です。

デ・パルマタッチを盛り込んだ佳作。冒頭のベアールの仮死状態が
ラストのベアールの死とリンクするというデ・パルマらしさは
素晴らしい。
そして、折々に、デ・パルマの署名のように描かれている名シーン。

そのオリジナルは、1960年代後半に放送されていたTVドラマの
「スパイ大作戦」で、お馴染みのテーマミュージックは
よく耳に親しんでいる。「おはよう、フェルプス君」で指令のテープが流れ、指令を伝え終えると、「なお、このテープは自動的に消滅する。」と流れ、煙もろとも消えてしまう。
吹き替えの大平透の低音に、ワクワクしたものだ。
本作も冒頭、飛行機の中でスチュワーデスから映画を勧められた
フェルプス(ジョン・ボイト)が一度は断るが指令と
察知して受け取る。
「君、もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても当局は一切関知しない。」という決まり文句も一緒だ。

裏切者の濡れ衣を着せられたイーサン・ハント(トム・クルーズ)が、自らの潔白を証明するため真犯人を追い詰める! 頭脳戦とアクションのバランスが絶妙でした。
登場人物の誰もが怪しく、ハラハラ・ドキドキな展開が堪りませんでした。スリリングな構成が秀逸の極み…。どんでん返しにハマる感覚が清々しかったです(笑)

超高度なセキュリティーを誇る施設から諜報員のリストを奪うシーンは、いつ観ても鳥肌物の緊迫感!
汗が一滴落ちただけで反応する敏感なセンサーに挑む宙吊りイーサンが、無条件でカッコ良過ぎました!
何度も観ているはずなのに、手に汗握り、知らず知らずの内に息を止めて観入ってしまいました(笑)

何よりトム・クルーズが若い若い!この頃はまだ30代半ば。
「ザ・エージェント」でアカデミー主演男優賞にノミネートされたりとノリに乗ってる頃ですね。
名優ポジションにはジョン・ボイド。このシリーズってだいたい毎回有名俳優使ってるんですよね。そして、「レオン」で一躍有名になったジャン・レノがマヌケな悪役で出ています
まぁ、エマニュエル・ベアールの透き通る肌には目を奪われる
Kamiyo

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