常盤しのぶ

ミッション:インポッシブルの常盤しのぶのレビュー・感想・評価

3.0
【スパイ大作戦、堂々の映画化!】
言わずと知れた超人気スパイ映画シリーズの第一作目。本作はアクションというよりミステリ映画に近い構成かもしれない。スパイ映画がアクション強めになったのはいつ頃からだろうか。アクションスパイも好きだが、個人的には裏切りのサーカスのような静かなスパイの方が好きかもしれない。

1996年公開というだけあってCGは少なめ。最後の高速列車(新幹線に非ず)とヘリコプターくらいか。他にもあるかも。『なお、このテープは5秒後に消滅する』等、今のスパイ映画(というより演出ネタ)では当たり前に使用されている演出のオンパレードとなっている。そのため、そのあたりで目新しさを感じず退屈してしまうかもしれない。とはいえ、有名な吊り下げのシーンは結末を知っていても手に汗握る演技だったのは流石トム・クルーズと言うべきか。

前述の通り本作はミステリ要素も強い。冒頭で作戦失敗時に張られた伏線が後半になって回収される。しかし、回収の仕方がややわかりづらかったように感じた。特にジム周り。必要最小限のセリフのみで説明しようとするあまり、かえってわかりづらくなった例と言える。キャスティングも、中盤あたりで新たに加わった仲間のクルーガーがどう見てもあまりにも悪人ヅラで初見でも「あ、こいつ裏切るわ」と思った。もうすこし穏やかな顔の悪役はいなかったのか。しかし、それを持ってなお面白く感じるのは流石トム・クルーズ以下略。

総評『テンプレートのオンパレード。それでもやっぱり面白い!』

続編もいずれ観ます。