<概説>
チームの全滅という形で作戦が失敗した挙句、裏切り者の烙印を押された敏腕諜報員イーサン・ハント(演:トム・クルーズ)。彼は完全に孤立した逆境から、真の裏切り者をいぶり出すための高難度ミッションに挑む。
<感想>
元がドラマシリーズということでかなり思いきったコンセプトにしてますね。アクションはシリーズ内で相対的に地味と言われていますが、それを補うだけのストーリーのスリルがありました。
そもそも本作の課題って普通シリーズ3作目くらいにやること。これまでのゲーム盤をひっくり返すような展開を一作目に違和感なく持ってくる、これだけで掴みとしては最高です。
そして展開される陰謀も一作目なのに容赦がない。確かに作品としては反則的なことをやってはいますが、CIAや裏の策謀化が出張ればこれくらいはあっていい。
むしろこれくらい徹底して悪辣になってくれた方がなんちゃってスパイのアクション映画ではなく、サスペンス調のスパイ映画ってものでしょう。
長々と言ってますがコレは結局一言で表せます。
COOL!!!
イカしてます。トム・クルーズだけじゃなくて、ジャン・レノが凶暴でシブい。メロドラマもほのめかすくらいでくどくなく、最後まで皆が掌で物語を転がそうとする様はどうしようもなくツボ。
確かに文書と格闘するだけのリアルなスパイでこそありませんが、娯楽と狡知を両立させているいい作品です。好き。