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哭悲/The Sadnessのせっのレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
4.0

人々が本能をむき出しにし、狂人と化すウイルスが蔓延した中でお互いを思いながらも逃げる2人の男女の話。

めっちゃグロかったけど私の感覚的に『SAW』のような「痛い痛いヤメテエェェ」って感覚はなくて、「ハハッ、めっちゃ趣味悪いじゃんグロいじゃん( ◜ᴗ◝)」って感じ(笑)やってることはエグいけど、ある程度作り物感もあるし、逆に一定のラインを超えたリアルな血らしきものを見ると逆に芸術的に綺麗に見えてくる。

個人的に、スマホ返せオジの立ち位置が良いなと思った。病院内で襲われるまで、逃げてるのにシャッター閉じたり、日本の萌えアニメ系のおっぱいでかいキャラを待受にして異常にスマホ返せと襲ってきて、本当にこの人はウイルスに感染していないのか?という疑念を抱かせるような見せ方。

でもウイルスに感染した人の本能は何倍も気持ち悪い、というか気持ち悪いを超えて狂気。レイプされてるのを耳を塞いで隠れてることしか出来ないし、血まみれで性行為する人達を見てドン引きするスマホ返せオジ、あんたまだまだ可愛いもんだったよ。スマホに執着したのも可愛い子に恥ずかしいスマホの中身見られたくなかっただけだもんネ。

あと気持ち悪いと言えば色んなシーンはあるけど、1番気持ち悪かったのは結局電車で主人公にネチネチ話しかけてくるオジのシーンだな。座ってる位置も絶妙で、決して肌をくっつけてる訳では無いのに体感としてはベッタリくっつかれてる近さ。素の時のがキモかったよあの人。
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