filmarksの評判が良かったので観てみた台湾発ホラー。
Netflixでも「呪詛」が話題になってるように、台湾のホラーってサービス精神旺盛で楽しい印象がある。ホラーの癖に女教師の脱糞シーンが見どころの「怪怪怪怪怪怪物!」 (https://filmarks.com/movies/76529/reviews/96455096) とかそんな感じだし。なんか「怪」が多い気がするけどまぁいいか。
物語は、謎のウイルスが台湾で蔓延。最初は単なる風邪のように扱われていたが、突如、ウイルスが同時多発的に変異して、人間を襲うように。(某国の陰謀かな、と思ったが、そんな描写はナシ)
主人公は若いカップル。仕事に行って離れ離れになった二人が、ゾンビみたいな感染者が蠢く中で、どうやって再会できるのか、というのが大まかなストーリー。
この感染者は完全に発狂するわけじゃなく、微妙に発症前の記憶や習慣を残してるのがポイント。
なので、色んな感染者キャラ立ちしたまま出てくるので飽きない。台湾の役者さん、めっちゃ日本の役者さんに似てて親近感湧くし。
以下、俺の印象に残ったシーンを5箇所あげておく。これでこの作品の魅力が伝わってくれれば嬉しい。
(中盤くらいまでネタバレしてます)
1.ヒカキンが地下鉄で大暴れするシーン
まだ誰も突然変異には気付いていない物語序盤。舞台はヒロインの乗る満員電車に……この時点で、その後の展開はお察し。
ここで最初に大暴れするのがヒカキン(みたいなサングラスをした若者)。狭い車内で存分に殺戮してくれる。さすがキッズたちのヒーロー。このシーンに限らず、この作品は殺し方にバリエーションが多くて、全く飽きないとこもポイント高い。
2.西村まさ彦がヒロインに執着する一連のシーン
その満員電車でヒロインにストーカーしてたのが、西村まさ彦(みたいなオッサン)。ヒロインが満員電車を逃れても、超人的な索敵能力でヒロインを追いかけ回す。おそらく生前は、かなりの仕事できるマン。
ただし、後半キャラブレして、女なら誰でも良くなってたのは残念(まぁオッサンなんてそんなものだが)。ついでに言うと、その後半のとある行動から推測するに、ቻンቻンは極小。
3.ホモゾンビ四人衆のシーン
主人公がバスケットコートで出会うホモゾンビ四人衆。非感染者の男に四人で襲いかかる。ホモホモしくて好き。出番は少ないものの強烈な印象を残す。
そのあと、このホモゾンビたちに追いかけれる主人公には、「感染よりお尻の穴を守って~!」と声援を送りたくなった。
4.渡辺直美(らしき人)のシーン
ヒロインと行動を共にする、引き立て役としてポッチャリおかっぱの、渡辺直美の妹(にしか見えない人)が出演。
基本的に悲惨な目にしか遭わない。あと目も悲惨な目に遭うのでさらに悲惨。目はそんな目的のためにあるんじゃない(怒)。
5.ハライチの澤部(みたいな人)のシーン
地下鉄の警備員として出てきたハライチの澤部(みたいな小太りハゲ坊主)。ちゃんとヒロインを救ってあげてるのに、ヒロインからはブン殴られて、最終的には見捨てられる……という同情しかない人物。キミは何も悪くないんやで……ハゲやから悪いんや……。
澤部の最期のシーン、映画「グリーンインフェルノ」のジャケットみたいで笑ってしまった。
他にも政権幹部とか医者とか、濃いキャラの人達が出てくるがネタバレになるので割愛。グロシーンは多いものの、「監督、こんなメイクいかがっすかねー」「いいねー! もっと血糊りマシマシで!」みたいな、撮影現場でのラーメン次郎店内みたいな楽しい会話が想像できてホッコリした。
ただし女の子感染者のオッパイの血糊りだけははもう少し薄いか、乳首の周りだけ削除にしてくれれば完璧だった。欲を言うと、出来ればじっくり10分くらい映して頂きたい。その辺は今後の改善点として要求したいところ。
今後の改善点で、ついでに書いておくと、この
「ウイルスに感染したら、人を襲う」
パターンは、さすがの微ホラーマニアな俺でも食傷気味。
なので、そろそろ台湾には
「ウイルスに感染したら、ヌードになる」
くらいのホラー映画を、作って頂きたい。
あ、男性は全員、感染しても無症状ってことでお願いします。
(おしまい)