SAKUMATHENERD

哭悲/The SadnessのSAKUMATHENERDのレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
3.6
ゾンビ化してもなお理性を保持したまま欲望(暴力性、食欲、性欲)が暴走していく設定が興味深かった。ウイルスが陰謀論的に蔓延しているのは未だコロナ化にある現在のメタファーだが、その生活におけるストレス・フラストレーションの爆発として欲望の暴走が描かれていると思う。

電車での殺し合いが個人的なお気にりシーン。不穏さと嫌悪感が漂うセクハラじじいとヒロインの会話から途中で乗車してきた乗客の暴走を皮切りに皆が欲望に駆られ混沌と化すところはまさに地獄絵図。

ストーリーはジャンル映画お決まりで平凡だが、エクストリームなグロ描写を90分間浴び続けたい悪趣味なあなたにオススメ!
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