こうだい

哭悲/The Sadnessのこうだいのレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
3.5
マジで最悪な気分にさせてくれる映画!いい意味で!

感染すると人間の内なる欲求が解き放たれ凶暴化するという、ゾンビものの皮を被った人怖映画。あくまで欲求が抑えられなくなるだけで意志は残っているため、普通に会話できるというのが最悪だし余計気持ち悪い。あと凄いスピードで走って追いかけて来るのが、カメラワークも相まってめちゃくちゃ怖かった。

R18も納得のグロシーンのオンパレード。想像しうる中でも特に最悪な方の残虐行為の詰め合わせで、出てくる血の量もとんでもなくて気持ち悪くなりかけた。もちろん強姦系も何個かあって、特に目玉をくり抜いてその穴に挿入するのがこの映画の中でも1番最悪。ずっと最悪だったけど、国営放送のシーンはユーモアがあって少し笑えたかも。

めちゃくちゃ渡辺直美に似ている人がいてびっくり。見れば見るほど似てるし、いい?役やってる。電車で話しかけてくるキモいおじさんもなかなか良かった。

途中から普通にやばい人と感染者の区別が付かなくなってくるのが面白い。そしてそれが人間と化け物の境界線って無いよねと言われているようで恐ろしくもなる。この映画のレビューを見て作品を観たくなってしまったのは、その内なる欲求のせいなのかしら。
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