2021.06.04
日本リメイク版が今年公開されるということで予習として。
1998年日本公開、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の低予算作品。
謎の立方体の部屋の中で目覚めた男女6人が、脱出するために死のトラップを避けながら脱出を目指す様が描かれる。
概要を全く知らず、日本版の予告を見てもなんだか怖そうとしか思っていませんでしたが、まさか苦手としていたビックリ系スリラーとは思ってもいなかったので終始目を背けながら見ていました。
しかし謎のキューブ内部という舞台で、いつどう死ぬかもわからない状況の中、時に協力し時に反発しながら謎を解いていく作品の先駆けということで見応えというか見る価値はあったなと思います。
そして極限状況の中で露わになる人間の本性、狂気、生への執着。
生き残ったのも作中でなんの感情も現さなかったカザン1人だけだったというのも皮肉が効いていました。
ジャンルについては、「なぜ」「誰が」キューブに入れられたのかは究明しきれていませんでしたが、「どうやって」脱出しようかと理論を展開していたりして、ミステリー的要素の方があったかなと感じました。
また、協力していた人間が突如豹変して襲ってくるなど割と平気な部類のスリラー的要素が主でしたが、溶けた顔面が突然出てきたり何か起きた次の瞬間には肉が落ちたりなど、個人的にホラーと感じる場面もチラホラありました。
サスペンスとミステリー、スリラーとホラーの違いは分かりにくいですね。
続編があり、キューブ自体の謎も判明するとのことでしたが、そもそもこういうジャンルは苦手なので、日本版すら見るか悩み中ですがとりあえず概要は掴めたので今作だけで十分ですかね…。