雨丘もびり

CUBEの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

CUBE(1997年製作の映画)
3.5
一目で「こわい出なきゃ!」とビビる密閉空間。
脱出方法を観客よりも先に解く数学女子。

そりゃ最後までワクワク観ちゃうって。
だから勢いまかせで撮っちゃえば良いのに、ペダンティックなあれこれを付け足して、意味深ぶっちゃって...なんかカワユい。今思えば。

【ベタな映画大好きー!そんなオレめっさ恥ずかしい!!】

ナタリ監督は、価値観の相違が首を絞め合う悲劇を撮りたかったというより、「さあみんな生きて帰ろう!」的なワクワク映画に照れだして「...そうかぁ?」ってイチャモン付けてるだけな感じがする。だから足引っ張りキャラの主張が一貫してないし会話もチグハグ。

タイトルの出し方が『エイリアン』ぽいけど、ナタリ監督にとっての黒幕巨大企業wは、ただのエンタメ要素って気がします。リドリースコットほどコジれてない。
“目的を失ってダラダラ建造しちゃった公共事業”的な設定も、今思えば、あらあら背伸びしちゃって...ってカンジ。



私も、かつてこの映画にワクワクドキドキしちゃった自分が、青くてイタくて恥ずかしいんだわのよさ。
だからあれこれ粗探しして、冷めた感じで自意識守りたいのかも。

きっと私、ナタリ監督と照れ方が似てるんだわ(^^)。