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CUBEのamokのレビュー・感想・評価

CUBE(1997年製作の映画)
4.0
白目向いて、黒目もクリープのCMの様に、マーブルに濁る映像からスタートする。
その人、罠にはまり卵スライサーにかけられてTHE END…
最初から、超怖かった。

気がつくと、キューブ状の部屋にいる。
部屋には天井・床・壁に各1つずつ、計6個の扉があり、それぞれ隣の部屋に繋がっている。
何やら法則があるようで、間違えて部屋に入ってしまうとTHE ENDに。
出口があるのか解らない、いつ出られるのかも解らない状態で追い詰められていく人を眺める映画。

極限状態でいかに人間性を保っていられるのか?
おそらく、日常では真面目に職務を全うしているであろう警察官のクエンティン(モーリス・ディーン・ウィント)。
最初は、リーダーシップを発揮し、前向きに脱出する方法を考え行動を起こしていた。
でも、頼りにしてたメンバーが死に、他のメンバーに足を引っ張られて、次第に正気が保てなくなる。
『ラスト、コーション』を観た時にも思ったが、意識の高い人ほど理想と現実のギャップに苦しみ、追い詰められると脆いのかもしれない。

ともかく、久々にサイコスリラー系の作品を観たので、とても刺激的でした。
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