にゃんこむ

CUBEのにゃんこむのレビュー・感想・評価

CUBE(1997年製作の映画)
3.9
ROOM25という本作を元にしたボードゲームは持っているけれど、肝心の本作を観たことがなかったので視聴。

1997年の映画だけれどあまり古さを感じないですね。

わけもわからず謎の部屋に集められた男女。立方体の抜けたらまた同じような立方体の部屋。同じような部屋でも、様々な罠があって一つの部屋を移動するにも必死。しかし、移動しないことには水も食料もない空間では死あるのみ。そんなサスペンス映画です。

Wikipediaによると、「ワンセット物で登場する役者は7人」という低予算作品らしいのです。
立方体の部屋の色を変えることで、様々な部屋を移動しているように錯覚させられるのがとても不思議でした。本当に部屋を移動しているようだし、とてもワンセット物だとは思えない。しかも、次の部屋に移ったのか、それとも元の部屋に戻ったのか、立ち往生しているのか、部屋の色を変えることで視覚的にわかりやすいところが素晴らしいと思いました。

ストーリーの中盤では、この立方体の施設のナゾが解けつつ、脱出の糸口も見えてくるのですが、また別のトラブルが勃発したりして……最後まで展開が読めないところも良いですね。

このCUBEがヒットしたことにより、SAWなど様々な作品が世に出てきたらしいですが、CUBEはSAWなどに比べるとミステリー寄りな作りで、ゴア描写はありつつもそこまでグログロしていません。

次回作ではこの施設のナゾが解明されていくようなんですが、個人的には「地上なのか地中なのか、はたまた地球ではないどこかの宇宙空間なのか、誰がどんな意図で作ったのかわからないナゾの施設」という設定のままの方が好きです。だって、こういう非現実的な施設って、細かい設定が出てくるとムリヤリ感が出てしまったり、アラが出てきたりするので、思い切ってナゾはナゾのままの方がロマンがあると思いませんか。

でも、次回作も気になるので近々見てみようと思います。
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