えいがうるふ

CUBEのえいがうるふのレビュー・感想・評価

CUBE(1997年製作の映画)
3.5
噂に違わぬ珍妙な味わいのシチュエーションホラー。すごい低予算で作れちゃいそうなアイデアに感心した。ホラーとしての演出は非常に古臭いのであまり怖くは無かったが、心理的に観ていて疲れる映画だった。

AmazonPrimeでオススメに入ってきたので、おお、これが噂の!と観ようとしたら、何故か会員特典枠で公開されているのは吹替版のみで字幕版は有料なのだった。しかもAmazon上には同タイトル・同監督・同上映時間ながらサムネと年度の異なる1997年版と1998年版が表示され、公開されているのは1998年版のみ。どういう事情でこんなややこしいことになるのか分からないが、とりあえず即視聴可能だった1998年吹替版を観てみた。

初めての洋画を吹替版で観るという普段やらないことをしてみたが、結果として、ただでさえ非常に限られた特異シチュエーションなのに声優による各キャストのキャラ作りにかなり印象を左右されてしまった気がする。
密室だけに声が大きく自己主張の強い人間の不快感が増幅され、緊迫感よりもそっちで疲れた。人が死ぬシーンより生きてる人間同士が醜く言い争ってるシーンの方が観ていて辛かった。