このレビューはネタバレを含みます
この時代に、限られたシチュエーションと俳優、低予算という制限つきで、これだけのホラーを作ったというのが凄い作品
後世の密室パニックものに影響を与えただろうな…という意味でも重要な作品だと思う
以下概要
ある日目覚めた男女6人は、立方体が連なっている形の部屋に閉じ込められていた
彼らの所持品は靴のみ
誰が何のためにここを作り、彼らを閉じ込めたのか？何もかも不明な中で彼らは脱出できるのか？
以下ネタバレ感想
最後まで目的も犯人も、外に出られた人がどうなったかさえ分からないので、モヤモヤが残った
この点は好みではなかったが、でもシチュエーションホラーとしては、部屋のタネも練られていたし、ただの立方体の部屋なのに飽きさせない工夫が見えたし、有名且つ評価が高いのも納得できた
それと、最初と登場人物の印象が反対になるところもよかった
女医がヒステリーを起こすかと思ったのに最後まで人間らしさも理性も失わなかったし、建築士もいい奴だったし、それに比べて警察官はリーダーシップを取ってた割に典型的な口だけ人間で最後は狂気に飲まれてしまった
人間の本性って、追い詰められないと結構分からないものだという真理が詰まっていたと思う
